// BOM card_100_254_01,2,69 START, SET_CARD_BG_IN,100254,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「――では、あなたが望む鶏たちの地位向上とは、 card_100_254_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 具体的にどのようなものなのでしょうか？」 card_100_254_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_254_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 空を飛び回りながら、文は久侘歌への取材を開始した。 card_100_254_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, しかも久侘歌を追いかけるのではなく、彼女の前を飛びながら。 card_100_254_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 速さに自信のある鴉天狗、いくら取材中とはいえ、空で後れを取ることは彼女のプライドが許さない。 card_100_254_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 久侘歌は文の後ろを顔色一つ変えずについていきながら、意気揚々と取材に答える。 card_100_254_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 「長い年月の中で、鶏は card_100_254_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 人間の食料と化してしまっています！ card_100_254_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, かつては地上を支配していた、鶏が、です！ card_100_254_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 私は、そんな鶏の現状を card_100_254_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 許すことができないのです！」 card_100_254_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 「鶏が地上を支配していたなんて初めて card_100_254_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 耳にしましたが、まあ今は置いておきましょう。 card_100_254_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, それで？　鶏の地位がどういう風に変われば、 card_100_254_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, あなた方は満足されるのでしょうか？」 card_100_254_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 「当然、望むのは食料じゃなくなることです！ card_100_254_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 私たちは食料じゃない、ひとつの命なのだと！ card_100_254_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, それを幻想郷中の人々に理解してもらい、 card_100_254_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1, そして鶏を食べることをやめてもらう card_100_254_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, それこそが、我々が求める―― card_100_254_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 鶏の地位向上の形なのです！　コケー！」 card_100_254_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 「どこぞのヤツメウナギ屋の女将から card_100_254_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 同じことを聞いた覚えがありますね。 card_100_254_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 食用の鳥というものは、 card_100_254_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, みんな同じ願いを抱くものなのでしょうか？」 card_100_254_01_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_254_01_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 文の取材態度は、落第点というにもほどがある。しかし、久侘歌は怒るどころか興味を示した。 card_100_254_01_44 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_45 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 「私と同じ使命を抱く card_100_254_01_47 SET_CARD_TEXT,1,1, 同志がいるというのですか！？ card_100_254_01_48 SET_CARD_TEXT,1,1, その話、もっと詳しく！」 card_100_254_01_49 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_254_01_50 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_51 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あやや。これではどっちが card_100_254_01_52 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_53 SET_CARD_TEXT,1,1, 取材されているか、分かりませんね……」 card_100_254_01_54 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_254_01_55 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_254_01_56 SET_CARD_TEXT,1,1, ドッグファイトのように激しく飛び回りながら、文は肩を竦めるのだった。 card_100_254_01_57 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,