// BOM card_100_255_00,2,46 START, SET_CARD_BG_IN,100255,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 風見幽香は長い時間を生きてきた、強大な力を持つ妖怪だ。 card_100_255_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 他者との関わりを嫌い、気に食わない相手は、妖怪であろうと容赦なく手にかける。 card_100_255_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, そんな恐ろしい噂が絶えないことから、彼女は長らく畏怖の対象として見られてきた。 card_100_255_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, だが元来、他者に興味のない幽香にとって、それはどうでもいいことだ。 card_100_255_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女が愛しているのは、花々だけ。美しく健気に生い茂るその生き様だけに、彼女は共感する。 card_100_255_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_255_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 「妖怪である私と違って、花々は儚く脆い存在よ。 card_100_255_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_255_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 踏めば折れるし、世話を怠れば枯れてしまう。 card_100_255_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_255_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, でも、だからこそ、その儚い一生を懸命に card_100_255_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_255_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 生きる彼らに、私は形容しがたい魅力を覚えるの」 card_100_255_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_255_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_255_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 毎日毎日、花畑を巡るだけの日々。 card_100_255_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 他人から見ればなんとも張りのない生活だが、風見幽香の毎日は花々のおかげで満ち足りていた。 card_100_255_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_255_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 「私の日々に妖怪も人間も動物も必要ない。 card_100_255_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_255_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 花さえあれば、他には何もいらないわ」 card_100_255_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_255_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_255_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 長い年月を生きてきた彼女は誰に強制されるわけでもなく、今日も自ら花畑に足を運ぶ。 card_100_255_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 儚い命を愛でるために。風見幽香は太陽の下に姿を現す。 card_100_255_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_255_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 「今日も無事に生きてくれてありがとう。 card_100_255_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 一生を終えるその日まで card_100_255_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_255_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 美しく咲き誇っていて頂戴」 card_100_255_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_255_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_255_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 朝露に濡れた花々に向けられる幽香の表情。 card_100_255_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, それは彼女を知る妖怪も人間も見たことがない、なんとも穏やかなものだった。 card_100_255_00_34 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,