// BOM card_100_256_00,2,67 START, SET_CARD_BG_IN,100256,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 長い遠出を終えた八雲藍は、久方ぶりにマヨヒガを訪れた。 card_100_256_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 風に揺れる木々のざわめき、緩やかに舞う桜の花弁とともに彼女を出迎えたのは、式神の橙だった。 card_100_256_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_256_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 「おかえりなさい、藍様！ card_100_256_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, ねえねえ、藍様、藍様！ card_100_256_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 今回のお土産はなんですか！？」 card_100_256_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_256_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あはは、すまない。今回は少し忙しくてね。 card_100_256_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, お土産は用意できなかったんだ」 card_100_256_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 「えー。残念…… card_100_256_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, でも、お土産話ならありますよね？」 card_100_256_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_256_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 「もちろんだとも。だがそれは、 card_100_256_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 橙がちゃんといい子にしていれば、の話だ。 card_100_256_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, たとえば…… card_100_256_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 留守番中、悪戯はしなかったね？」 card_100_256_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 「もちろんです！　藍様の式神として、ちゃんと card_100_256_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, マヨヒガを守っていました。えっへん！」 card_100_256_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_256_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 「それは素晴らしい。橙は本当に card_100_256_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, よくできた式神だな。私の自慢の式神だ」 card_100_256_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_256_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 自信満々に胸を張る橙の頭を撫でながら、藍は目を細め、その表情を和らげる。 card_100_256_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_256_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 「では、お望み通り、土産話をしてあげよう。 card_100_256_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 今回は長話になるかもしれないが……」 card_100_256_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 眠ったりするんじゃないぞ、と藍が視線で訴えるが、橙はよそ見をしていて気づかない。 card_100_256_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, やれやれ、と藍は頭を振りつつ、屋敷の奥に目を向けた。 card_100_256_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_256_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 「天気もいいし、まずは縁側にでも card_100_256_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 行くとしよう。橙、お茶の準備を頼めるかな？」 card_100_256_00_49 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_256_00_50 SET_CARD_TEXT,1,1, 「りょーかいです！　確か棚のお茶菓子も余ってた card_100_256_00_51 SET_CARD_TEXT,1,1, はずなので、それも用意しておきますね！」 card_100_256_00_52 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_256_00_53 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_256_00_54 SET_CARD_TEXT,1,1, 細かい気遣いを見せる橙に、本当によくできた式神だ、と藍は再び感心するのだった。 card_100_256_00_55 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,