// BOM card_100_260_00,2,47 START, SET_CARD_BG_IN,100260,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 幻想郷のいずこかにあるという八雲紫の屋敷。 card_100_260_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, それを管理するのは、式神である藍の仕事だ。 card_100_260_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 妖怪とはいえ、しょせんは式神……などと彼女を侮った者は、もれなく痛い目をみることだろう。 card_100_260_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 八雲藍は九尾の狐。さまざまな文献で登場する、強力な妖怪である。 card_100_260_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 藍は紫への高い忠誠心を持ち、たとえ命令がなくとも、いざとなれば命を懸けて侵入者を迎え撃つ。 card_100_260_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, が――それはあくまで有事の話。なにもなければ、その実態は召し使いとそう変わらない。 card_100_260_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_260_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……うん、味付けはこれでよさそうだな。 card_100_260_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_260_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, これなら、紫様のお口にも合うはず」 card_100_260_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_260_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_260_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 妙に似合う割烹着姿で台所に立つ藍。そこに威厳ある強力な妖怪としての佇まいは、ない。 card_100_260_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_260_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 「朝餉あさげが済んだら、 card_100_260_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_260_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 昼前にお掃除もしておかなくては。 card_100_260_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_260_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 紫様はすーぐスキマになんでも放り込んで、 card_100_260_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_260_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, あれがない、これがない、ってなるんだから」 card_100_260_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_260_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_260_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 式神だからか、それとも藍自身の性格ゆえか、紫のズボラさに呆れることもない。 card_100_260_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 炊事、洗濯と、紫の身の回りの世話はなんだってこなす、完璧な召し使いの姿がそこにあった。 card_100_260_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_260_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 「そういえば、橙はどうしてるかな。 card_100_260_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 少しは成長しただろうか? card_100_260_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_260_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 今度、様子でも見にいってあげよう」 card_100_260_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_260_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_260_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 強大な力を持つ九尾の狐にして、幻想郷の大賢者・八雲紫の式神……のはずなのだが。 card_100_260_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 自分の式神である橙のことを考える様子は、もはや子を心配する母の様だ。 card_100_260_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 人と妖怪が共存する幻想郷に住むならば、妖怪もまた人のように生活するのが自然なのだろうか。 card_100_260_00_35 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,