// BOM
card_100_262_00,2,48
START,
SET_CARD_BG_IN,100262,0,
SET_BGM,7,
MAIN_UI_OFF,1,
FADE_IN,500,0,
WAIT_SEC,1000,
SET_CARD_TEXT,1,1,
冥界における亡霊の管理者――西行寺幽々子が住まう広大な屋敷、白玉楼。
card_100_262_00_1
SET_CARD_TEXT,1,1,
その庭を管理するのは、幽々子の剣術指南役にして庭師を務める少女、魂魄妖夢の役割である。
card_100_262_00_2
SET_CARD_TEXT,1,1,
妖夢の手によって整えられた白玉楼の庭は、まさに繊細かつ優美。
card_100_262_00_3
SET_CARD_TEXT,1,1,
自然な美しさを引き出す、職人の業だ。
card_100_262_00_4
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_5
SET_CARD_TEXT,1,1,
「我ながらいい出来ね。――さて、庭の手入れは
card_100_262_00_6
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_7
SET_CARD_TEXT,1,1,
これくらいにして、鍛錬を始めようかしら」
card_100_262_00_8
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_9
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_10
SET_CARD_TEXT,1,1,
流水のようにゆらりと切っ先が揺れ……刹那、稲妻のごとき踏み込みとともに、斬撃が空を両断した。
card_100_262_00_11
SET_CARD_TEXT,1,1,
振り下ろしから逆袈裟へと流れるように斬撃を繋ぎ、かと思えばその身を捻っての払い斬りへ。
card_100_262_00_12
SET_CARD_TEXT,1,1,
静と動の緩急をつけながら、まるで神に奉ずる剣舞でも舞っているかのように、白刃が踊る。
card_100_262_00_13
SET_CARD_TEXT,1,1,
次の瞬間、一陣の風が吹き、桜の花びらがひらりと舞う。妖夢の刀は腰へと滑り、居合の構えへ。
card_100_262_00_14
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_15
SET_CARD_TEXT,1,1,
しん――と、静まり返った庭で、妖夢は両の眼を閉じる。
card_100_262_00_16
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_17
SET_CARD_TEXT,1,1,
妖夢は動かない。ただ、弾けんばかりの剣気が、帯電したかのようにその細い体に満ちていく。
card_100_262_00_18
SET_CARD_TEXT,1,1,
思考は不要。どこまでも精神を研ぎ澄まし、自らを一振りの刃として完成させていく。
card_100_262_00_19
SET_CARD_TEXT,1,1,
そうして、刃と自己、彼我の境界が取り払われた瞬間――一閃。
card_100_262_00_20
SET_CARD_TEXT,1,1,
ほとばしった銀の閃光が、ひらり風に舞う花びらを捕らえ、喰らい、斬り裂いた。
card_100_262_00_21
SET_CARD_TEXT,1,1,
「ふっ……妖怪が鍛えたこの楼観剣に、
card_100_262_00_22
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_23
SET_CARD_TEXT,1,1,
斬れぬものなど、あんまりない!」
card_100_262_00_24
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_25
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_26
SET_CARD_TEXT,1,1,
「今日も精が出るわね、妖夢」
card_100_262_00_27
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_28
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_29
SET_CARD_TEXT,1,1,
「……って、幽々子様!? い、いつからそこに
card_100_262_00_30
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_31
SET_CARD_TEXT,1,1,
いたんですか!? 言ってくださいよぉ!」
card_100_262_00_32
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_33
SET_CARD_TEXT,1,1,
card_100_262_00_34
SET_CARD_TEXT,1,1,
自らの剣の冴えに悦に入り、決め台詞まで口にしていた姿を見られてしまい、恥ずかしがる妖夢。
card_100_262_00_35
SET_CARD_TEXT,1,1,
剣の腕は一流だが、いまいち締まらない。彼女もまだまだ、未熟者ということか。
card_100_262_00_36
WAIT_TOUCH,
SKIP_POS,
FADE_OUT,500,
STOP_BGM,
WAIT_SEC,2000,
END,