// BOM card_100_265_00,2,57 START, SET_CARD_BG_IN,100265, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 幻想郷の遥はるか上空――。 card_100_265_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 誰もいるはずのない空の彼方に人の影……いや、妖精の影があった。 card_100_265_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_265_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あたい参上ってね！ card_100_265_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, はるばる地獄からひさびさに来たぜ！」 card_100_265_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_265_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, ピエロのような衣装をまとった彼女は、空から地を見下ろし、悪戯な笑みを浮かべる。 card_100_265_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, あどけない瞳をしているが、彼女は並の妖怪と比べても、欲に忠実で、凶悪。 card_100_265_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 人を狂わせ、破滅させる地獄の妖精なのだ。 card_100_265_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 「せっかく来たんだし、地上の人間たちを card_100_265_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 狂気乱舞させちゃおっかなー、なんて」 card_100_265_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_265_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 狂気に染まれば地獄も天国。 card_100_265_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 我を忘れてしまえば、難しいことを考える必要はない。 card_100_265_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, それが妖精本来の在り方なのだと、彼女は本気で信じていた。 card_100_265_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_265_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 「お酒を飲むのと同じよ。我を忘れて card_100_265_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 狂気に染まるのだって、悪いものじゃないだろ」 card_100_265_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 事実、狂気に堕おちて己が欲のまま振る舞う人々もいる。 card_100_265_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼らにとって彼女は、自分たちの生き方を象徴する天使のような存在だ。 card_100_265_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 神の使いという意味では、ヘカーティアの従者として間違っていない。 card_100_265_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_265_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 「誰かあたいに貢ぎ物をしてくれる人間は card_100_265_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, いないかなー？　お礼はちゃんとするのにー」 card_100_265_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, そんな彼女の甘言かんげんに惑わされる者もいる。 card_100_265_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 人を狂わせ破滅させる妖精のお礼が、ま・と・も・であるわけがないのに。 card_100_265_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_265_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 「さあ、楽しく踊り狂いましょー。 card_100_265_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, あたいの歌でも、幻想郷を狂気で満たしてあげる」 card_100_265_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_265_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_265_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 地獄の妖精、クラウンピース。 card_100_265_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 幻想郷は、間もなく彼女の狂気に支配され、狂乱の幕が上がるのだ。 card_100_265_00_45 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,