// BOM card_100_268_01,2,61 START, SET_CARD_BG_IN,100268, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, もてなしの提案を受け入れた後、サグメは永遠亭の庭に案内されていた。 card_100_268_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_268_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「いいでしょう、この庭。 card_100_268_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 月が綺麗に見えるから、気に入っているのよ」 card_100_268_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_268_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 蛍が飛ぶ夜の庭。月の光に照らされた夜道を、サグメと永琳は横に並んで歩いていく。 card_100_268_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 「最近、人間の里によく遊びに来ているそうね。 card_100_268_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 鈴仙がよく報告してくれているわ」 card_100_268_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_268_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ええ、まあ……」 card_100_268_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_268_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 「珍しいものがたくさんあるから、 card_100_268_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, サグメも楽しいでしょう？」 card_100_268_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_268_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, サグメは、無言で頷きを返す。 card_100_268_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 「人間は欲しいと思ったらすぐに card_100_268_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 作ろうとするから、いろいろなものがあるのよね。 card_100_268_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, この間なんか、鈴仙が card_100_268_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 変な模様のコケシを買ってきちゃって。 card_100_268_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 『これ、姫様に似てると思いませんか？』 card_100_268_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1, とか言って、姫に怒られていたわ」 card_100_268_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 遠い月を見上げながら、永琳は冗談を交えつつ、一番弟子と姫について語り始めた。 card_100_268_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_268_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 「月にいたころから姫はおてんばだったけど、 card_100_268_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 幻想郷に来てからは、より活発になってね。 card_100_268_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 妹紅っていうお友達とは card_100_268_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 毎日のように殺し合っているし、 card_100_268_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 最近は紅魔館のお茶会にも card_100_268_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 参加するようになったのよ」 card_100_268_01_41 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_268_01_43 SET_CARD_TEXT,1,1, サグメに近況について語る永琳の顔には、普段の大人びたものとは違う、 card_100_268_01_44 SET_CARD_TEXT,1,1, まるで楽しいことを無邪気に話す少女のような表情が浮かんでいた。 card_100_268_01_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 敬愛すべき『八意様』が今、幸福であること。 card_100_268_01_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 月にいたころとは違い、人生というものをひとりの人間として謳歌おうかしていること。 card_100_268_01_47 SET_CARD_TEXT,1,1, そのすべてを感じ取ったサグメは微笑みながら、静かに彼女の話に耳を傾ける。 card_100_268_01_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 手を伸ばしても届かない、遠い遠い満月が、優しく二人を照らしていた。 card_100_268_01_49 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,