// BOM card_100_272_00,2,65 START, SET_CARD_BG_IN,100272, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「う……? なんだい? これは…… card_100_272_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_272_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, いったい何がどうなっているんだ……?」 card_100_272_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_272_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_272_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 聞き慣れない声に目を覚ましたナズーリン。 card_100_272_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 気づけば、ナズーリンの近くには、二足歩行をするたくさんのネズミたちがいた。 card_100_272_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 場所にも違和感がある。 card_100_272_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 一見、馴染みのある掘っ立て小屋のように見えるが、やけに建物が大きい。 card_100_272_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, ネズミたちは意気揚々とナズーリンを称える歌と踊りを披露し、崇め奉っている。 card_100_272_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_272_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 「な、なんだいこれは? card_100_272_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_272_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, いつから私は君たちの王様になったんだ?」 card_100_272_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_272_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_272_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 尋ねるナズーリンに、ネズミたちは口をそろえて説明する。 card_100_272_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, いわく、ナズーリンは無縁塚に眠っていた財宝により財を築き、ネズミたちの王国を造ったという。 card_100_272_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, まったく身に覚えのないナズーリンはすぐさま否定しようとするが、 card_100_272_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, この王国に危機が迫っている、王様として助けてほしいと言われ、思わず言葉を飲み込んでしまう。 card_100_272_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_272_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……とりあえず、事情を聞かせてくれないか?」 card_100_272_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_272_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、ネズミたちが説明するよりも先に、建物が揺れ、天井に大穴が空いた。 card_100_272_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 上を見ると、帽子を被った巨大な生物が建物の中を覗き込んでいた。 card_100_272_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 帽子をかぶった巨大な狐と、葉っぱを乗せた巨大な狸。 card_100_272_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 夢としか思えない光景を前に、ナズーリンはあんぐりと口を開ける。 card_100_272_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_272_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_272_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 「今日から、このネズミの王国は card_100_272_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 我々、狸組のシマじゃ!」 card_100_272_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_272_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 「いいや、この王国は狐組がもらう! card_100_272_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 我々、狸組のシマじゃ!」 card_100_272_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_272_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_272_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 呆然とするナズーリンをよそに、狐と狸は威嚇し合う。 card_100_272_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 巨大な生物を相手に、ナズーリンたちになすすべなどない。 card_100_272_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, ひい、という悲鳴とともに逃げ出そうとするが、 card_100_272_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 二匹の獣が暴れ出し、ネズミの王国は呆気なく倒壊したのだった――。 card_100_272_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_272_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……はっ!? 夢……?」 card_100_272_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_272_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 目を覚ますナズーリン。そこにはいつもの掘っ立て小屋の風景が広がっていた。 card_100_272_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_272_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 「なんだ今のは……まさか、今のは夢、か……? card_100_272_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, ああ、もう、なんという悪夢だろうか。 card_100_272_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_272_00_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 寝起き早々に最悪の気分だ」 card_100_272_00_49 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_272_00_50 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_272_00_51 SET_CARD_TEXT,1,1, ホッと胸をなで下ろしつつ、寝覚めの悪さにうめくナズーリンだったが……。 card_100_272_00_52 SET_CARD_TEXT,1,1, このあと、狐と狸の抗争に関わることになるとは、まだ知るよしもなかった。 card_100_272_00_53 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,