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幻想郷で不思議なカードが出回った。そのカードには数多の人間・妖怪の秘密が込められている。
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博麗の巫女や普通の魔法使い、紅魔館のメイド長に守矢神社の風祝が、異変解決へと出かけていった。
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飯綱丸龍の側近である菅牧典は、その様子を報告するべく、主人の元へと急ぐ。
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――が、なぜか彼女は余計なことをしてしまった。主人の動向を敵に漏らすという裏切り行為を。
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「私の言葉に耳を貸すから悪いんです。
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私と関わればどうなるのか、
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知らぬわけでもないでしょう?」
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管狐は人間に取り憑き、富や小物を集める性質を持つが、利益ばかりをもたらすわけではない。
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彼女たちの助言を聞いた者には、最終的に破滅的な結末が待ち受けているのである。
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典は管狐として、腹心として、多くの者の耳元で助言をささやいた。
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そして必ず、その最後には主人に大小さまざまな破滅をもたらした。一切の例外もなく、その全員に。
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これは、管狐の悲しい運命なのかもしれない。
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だが、彼女は反省しない。面白ければそれでいいじゃないか、と開き直ってすらいる。
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「ふふふ、実はこんなことがありまして……
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どう思います~?」
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典は懲りずに、今日もまた、愛憎渦巻く腹心生活を元気に続けている。
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有益な情報をささやくと同時に、敵味方関係なく嘘を吹き込む。
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いつかは、彼女自身にも罰が下るかもしれない。――だが、それはそれで構わない、と典は思う。
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「だって、予想できない結末を迎えるのって……
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すごく、面白いじゃないですか♪」
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