// BOM card_100_283_00,2,58 START, SET_CARD_BG_IN,100283, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, ある日の朝。家の近くを散歩していた華扇に、雷獣がなにやら話しかけてきた。 card_100_283_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_283_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 「そうだったの……? card_100_283_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_283_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, あの子もそんなことを考えてたりするのね……」 card_100_283_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_283_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_283_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 話を聞くと、なんでも華扇の飼っている兎が、弾幕ごっこをしたがっているのだとか。 card_100_283_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, ペットの希望はなるべく尊重してあげたいが、力のない兎では弾幕ごっこなど夢のまた夢。 card_100_283_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 下手をすれば命に関わるかもしれない以上、そう簡単に許可を出すわけにもいかない。 card_100_283_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_283_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 「可哀想だけど、ただの兎じゃあ弾幕ごっこは card_100_283_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_283_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, できないわ。ケガしちゃったら大変だもの」 card_100_283_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_283_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_283_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, とはいえ、可愛いペットのお願い。主人としては、どうにか叶えてやれないものかと思ってしまう。 card_100_283_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_283_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ううん……ちょっと待って。もしかして card_100_283_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_283_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, これなら……試してみる価値はあるかもね」 card_100_283_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_283_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_283_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 後日、華扇は妖怪の山で弱い妖怪を相手に弾幕ごっこを挑むことに。 card_100_283_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, そこで試したのは、雷獣や兎たちと練習してきた、『鳥獣戯画』をモチーフにした動物弾幕。 card_100_283_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_283_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 「さあ、いきなさい我がしもべたちよ!」 card_100_283_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_283_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 華扇の一声を受け、ペットたちは敵に向かって思い思いの攻撃を仕掛けていく。 card_100_283_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 強靭な鉤爪は敵を切り裂き、鋭い牙は敵を貫く。 card_100_283_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, ペットたちと協力して弾幕を放った結果……なんと、無事に勝利を収めることができた。 card_100_283_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 今後、霊夢を含む、幻想郷の強者相手に通用するかは分からないし、 card_100_283_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, この弾幕を使う保証などは一切ないが……とりあえず兎は満足げだ。 card_100_283_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_283_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ふふふ、喜んでくれたみたいで私も嬉しいわ。 card_100_283_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_283_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, これからは一緒に弾幕ごっこしましょうね」 card_100_283_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_283_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_283_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 飛び回る兎を見て、華扇は顔をほころばせる。 card_100_283_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, よく考えてみたら、兎は寂しがり屋の動物。 card_100_283_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 『弾幕ごっこ』に混じれず、華扇の力にもなれないことに、少し寂しさを覚えていたのかもしれない。 card_100_283_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、逆に言えばそれだけ自分のことを慕ってくれているということでもある。 card_100_283_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, その事実が分かっただけでも、華扇にとっては素晴らしいこと。 card_100_283_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 相手を大切に想う気持ちは、ちゃんと種族の壁を越えてくれる。 card_100_283_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 兎の様子を伝えてくれた雷獣にも感謝しておこうと、華扇は心にとどめるのだった。 card_100_283_00_46 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,