// BOM card_100_284_01,2,79 START, SET_CARD_BG_IN,100284, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 店の壁に空いた巨大な穴。 card_100_284_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 自らの手で作り出した破壊の跡を前に、霖之助は悪辣あくらつな笑みを浮かべる。 card_100_284_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_284_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「常識に支配される過去は捨ててきた。 card_100_284_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 僕はこれから、 card_100_284_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 新たなるステージに足を踏み入れる」 card_100_284_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_284_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 香霖堂の売り物のひとつである大きなソファに座りながら、霖之助は得意げに口元を歪める。 card_100_284_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 「どうして幻想郷では card_100_284_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女たちが有力視されているのか。 card_100_284_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, どうして彼女たち以外の存在は、 card_100_284_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 平凡な脇役として過ごさなければならないのか。 card_100_284_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, その理由は至って簡単。 card_100_284_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, ――弾幕を使えないからだ」 card_100_284_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_284_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 弾幕とは強者の象徴。弾幕ごっこを制するものこそが、幻想郷を制すると言っても過言ではない。 card_100_284_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 霖之助は弾幕を使えない無力な存在だった――そう、ほんの数刻前までは。 card_100_284_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 「きっかけというのは、 card_100_284_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1, なんの前触れもなく訪れる。 card_100_284_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, とある少女が魔法使いに card_100_284_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 憧れることになったきっかけも、 card_100_284_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1, とある少女が外の世界から幻想郷に card_100_284_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 来ることになったきっかけも card_100_284_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, ……不意を打つように現れる」 card_100_284_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_41 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 運命の螺旋らせんの行方は誰にも分からない。かの吸血鬼ですらも、完璧に把握することは不可能だろう。 card_100_284_01_43 SET_CARD_TEXT,1,1, だからこそ、人はそれを奇跡と呼ぶ。 card_100_284_01_44 SET_CARD_TEXT,1,1, そして奇跡は、人を立ち上がらせるには十分すぎるほどに光り輝いている。 card_100_284_01_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_284_01_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 「弾幕という力を使えさえすれば、 card_100_284_01_47 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 僕は彼女たちと対等な立場に立つことができる。 card_100_284_01_49 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_50 SET_CARD_TEXT,1,1, 臆することなく、 card_100_284_01_51 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_52 SET_CARD_TEXT,1,1, 正面から対話することだって可能となるんだ」 card_100_284_01_53 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_284_01_54 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_55 SET_CARD_TEXT,1,1, 主役の方々にはそろそろ舞台を降りてもらおう。ここからは、脇役が脚光を浴びる時間だ。 card_100_284_01_56 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_57 SET_CARD_TEXT,1,1, 「誰も予想できない大仕掛けを見せてやろう。 card_100_284_01_58 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_59 SET_CARD_TEXT,1,1, この力さえあれば、それが可能だ。 card_100_284_01_60 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_61 SET_CARD_TEXT,1,1, 僕が幻想郷の猛者たちに恐れられる大舞台 card_100_284_01_62 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_63 SET_CARD_TEXT,1,1, ――天を見上げる時間はもう終わりだ」 card_100_284_01_64 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_284_01_65 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_284_01_66 SET_CARD_TEXT,1,1, 新たな思惑を胸に秘め、彼はひとり静かに笑うのであった。 card_100_284_01_67 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,