// BOM card_100_287_00,2,36 START, SET_CARD_BG_IN,100287, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 旧地獄にある巨大な屋敷。古明地さとりが主を務める地霊殿、その一室にて。 card_100_287_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 豪華な天蓋つきのベッドの上にさとりの姿はあった。 card_100_287_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, ネグリジェに身を包んだ彼女は、隣で横たわる大きな何かに身を委ねている。 card_100_287_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 黄金色こがねいろに輝く体毛。威圧感を放つ、立派なたてがみ。 card_100_287_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 獅子、ライオン。そんな名で呼ばれる百獣の王がなぜか、少女とともにベッドでくつろいでいる。 card_100_287_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 凶暴で知られる獅子に対して、さとりは一切恐怖する素振りを見せない。 card_100_287_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, それどころか、穏やかな笑顔を浮かべながら、たてがみをなでてさえいる。 card_100_287_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_287_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 「本当に、素敵な毛並みね…… card_100_287_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_287_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 触っているだけで、幸せな気持ちになれるわ……」 card_100_287_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_287_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_287_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 言いながら、喉を軽く撫でるさとりに、獅子は猫のようにごろごろと喉を鳴らす。 card_100_287_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 妖怪たちから恐れられているさとりに対して、獅子もまた、恐怖を抱いている様子はない。 card_100_287_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 獅子がさとりのペットとなってから幾星霜いくせいそう。一人と一匹は強い絆で結ばれていた。 card_100_287_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_287_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あなたに触れていると、余計なことを card_100_287_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_287_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 考えずにすむわ。いつも、ありがとうね」 card_100_287_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_287_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_287_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, そこにあるのは、穏やかな、それでいて温かい空気。 card_100_287_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 誰にも邪魔されないその情景は、さとりがペットとともに過ごした、遠い日の思い出――。 card_100_287_00_24 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,