// BOM card_100_292_00,2,50 START, SET_CARD_BG_IN,100292, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, どこの誰であろうと関係ない。 card_100_292_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, ささやかなものだとしても幸福を持つ者、優越感に浸るすべての者が妬ねたましい。 card_100_292_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 『嫉妬心を操る程度の能力』を持つ橋姫・水橋パルスィにとっては、 card_100_292_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 生きているだけですべてが妬ねたましく思えてしまう。 card_100_292_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, そう、例えば、山も谷もない、どこにでもあるような平凡な一日を送った、ただの人間ですら。 card_100_292_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_292_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 「はぁ……また橋を通ろうとしている人がひとり。 card_100_292_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, ああ、妬ねたましい、妬ねたましい。 card_100_292_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, きっと、橋を守る私を腹の底で笑っているんだわ。 card_100_292_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 自分が恵まれているからって。ああ、妬ねたましい」 card_100_292_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 地底にある橋の欄干に寄りかかりながら、パルスィは不愉快そうに舌を打つ。 card_100_292_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_292_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 「何を見ているの?そんなに、私のことが珍しい? card_100_292_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, それとも、私を見下しているの? card_100_292_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, はあ、この橋を通ろうとするやつってみんなそう。 card_100_292_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 橋姫なんて暇そうだね、とか、 card_100_292_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, いつも不機嫌そうだね、とか……」 card_100_292_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 「そうやって、みんな私を見下すんだわ。 card_100_292_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 幸せだからって、優れているからって偉そうに。 card_100_292_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, なによ、そんなに恵まれていることが偉いわけ? card_100_292_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, ちっ、妬ねたましい妬ねたましい……本当に、妬ねたましいわ」 card_100_292_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_292_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_292_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 相手の言い訳など聞きたくないとでも言わんばかりに、彼女はぶつぶつと怨嗟えんさをこぼす。 card_100_292_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 今日も彼女は橋の上で、目につくすべてのものに嫉妬心を抱くのだ。 card_100_292_00_38 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,