// BOM card_100_293_00,2,74 START, SET_CARD_BG_IN,100293, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 寒すぎない月夜の下。 card_100_293_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 幻想郷をさまよっていたエタニティラルバは、蛍の飛び交う地に迷い込んでいた。 card_100_293_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_293_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「わぁ……キラキラしていて、とても綺麗ね……」 card_100_293_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_293_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 蝶ちょうの美しさとは一味違う、幻想的な美しさ。 card_100_293_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 夏の風物詩として数えられる蛍が作り出す絶景は、まさに古き良き日本をほうふつとさせる。 card_100_293_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_293_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 「今日は、ここで過ごそうかしら。 card_100_293_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, ……月の光を、蛍の光が消してくれそうだから」 card_100_293_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 妖精には似合わない、ややもすると儚げな笑みとともに、ラルバはつぶやきを漏らす。 card_100_293_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, と、そんな彼女の存在に気づいたのか、蛍たちが光を灯したまま、彼女のほうへ近寄ってきた。 card_100_293_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_293_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 「私を歓迎してくれるの？　ふふ、ありがとう」 card_100_293_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_293_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 「蛍たちがこんなに懐くなんて。 card_100_293_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, もしかして、君がエタニティラルバなの？」 card_100_293_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_293_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 光の中から姿を現したのは、蛍の妖怪、リグル・ナイトバグ。 card_100_293_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 闇に蠢うごめく光の蟲むしとも呼ばれている彼女はマントをはためかせながら、ラルバの前に降り立った。 card_100_293_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 「こんばんは！　そう、私がエタニティラルバよ！ card_100_293_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, そういうあなたは、だぁれ？」 card_100_293_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_293_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 「私はリグル、リグル・ナイトバグ。 card_100_293_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, この子たちのリーダーみたいなものよ。 card_100_293_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, こんなところに訪問者なんて珍しい、 card_100_293_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, ってみんなが騒ぐから、つい気になっちゃって」 card_100_293_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 「まぁ！　騒がせちゃってごめんなさい！ card_100_293_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, すごく綺麗だったから、つい……ね？ card_100_293_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 私も、あなたのことが気になるわ。 card_100_293_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 妖精と妖怪は似て非なるものだけれど、 card_100_293_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 私たちは同じ虫を司るもの！ card_100_293_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 似たもの同士、月夜を肴さかなに、 card_100_293_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 一緒におしゃべりでもどうかしら？」 card_100_293_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 「喜んで！　私も、あなたとはずっと card_100_293_00_49 SET_CARD_TEXT,1,1, お話ししたいと思っていたの！」 card_100_293_00_50 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_293_00_51 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_52 SET_CARD_TEXT,1,1, 「じゃあ、一緒に飛びましょう！ card_100_293_00_53 SET_CARD_TEXT,1,1, せっかくの夜だもの。座ってお喋りだなんて、 card_100_293_00_54 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_55 SET_CARD_TEXT,1,1, もったいないわ！　ほら、早く早く！」 card_100_293_00_56 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_57 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ご、強引だなぁ…… card_100_293_00_58 SET_CARD_TEXT,1,1, 妖精って、みんなこうなのかい？」 card_100_293_00_59 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_293_00_60 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_293_00_61 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ふふっ！　さぁて、どうかしら！」 card_100_293_00_62 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,