// BOM card_100_301_00,2,51 START, SET_CARD_BG_IN,100301, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「人の心なんて読んでも落ち込むだけ。 card_100_301_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_301_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 良いことなんて、何ひとつないよ」 card_100_301_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_301_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_301_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 人を恨んだことはあるだろうか。 card_100_301_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 環境を恨んだことはあるだろうか。 card_100_301_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, ないなら、それはとても幸せなことだ。 card_100_301_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, ――それならば、自分自身を恨んだことはあるだろうか? card_100_301_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 古明地こいしは、人も環境も、そして自分自身すらも恨んだことがある。 card_100_301_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 人の心を読むという、忌み嫌われた能力を持って生まれてしまった彼女は、 card_100_301_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 他人からの悪意に耐えられず、差別される環境に我慢できず、 card_100_301_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, そして何より、そんな扱いを受ける自分自身が見ていられず、 card_100_301_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, ――力とともに、自らの心も一緒に封印してしまった。 card_100_301_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_301_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 「お姉ちゃんと違って、私は何も分からない。 card_100_301_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_301_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 他人の心の中を見ることはできない。 card_100_301_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_301_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, でも、いいんだ。これで良かったの。 card_100_301_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 何も分からないことは、 card_100_301_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_301_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, とても素晴らしいことなんだから!」 card_100_301_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_301_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_301_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, その言葉に嘘偽りはない――本当に? card_100_301_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, その笑顔に嘘偽りはない――本当に? card_100_301_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 瞳を閉ざした彼女のすべては薄っぺら。心も感情も果てしなく薄い。まるで、人形のように。 card_100_301_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 中身のない虚ろなそれは、果たして生きていると言えるのだろうか? card_100_301_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, その答えを出せる者は、この幻想郷には存在しない。 card_100_301_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 真実は誰も知らないし、誰ひとりとしてそれを知ろうとは思わない。 card_100_301_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_301_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あはは。私は幸せ! card_100_301_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_301_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 瞳を閉じて、本当に良かった!」 card_100_301_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_301_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_301_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 虚飾の笑顔と無邪気な無意識少女は、今日も幻想郷をフラフラとさまよう。 card_100_301_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 自分が生きているという実感を、得ようとするかのように――。 card_100_301_00_39 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,