// BOM card_100_302_00,2,68 START, SET_CARD_BG_IN,100302, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 魂魄妖夢の日常は、突如として現れたハニワによって粉々に砕かれてしまった。 card_100_302_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_302_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 「うぅ……幽々子様が card_100_302_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 欲しい欲しいって駄々をこねるから、 card_100_302_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 例の工房でハニワを作ったのに……。 card_100_302_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 私の仕事は奪われるし、 card_100_302_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 幽々子様はあいつばっかり褒めるし…… card_100_302_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, どうしてこうなっちゃったの～！」 card_100_302_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 人々の仕事を代行するハニワによって居場所を奪われてしまった妖夢は、ついに家出を決行した。 card_100_302_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_302_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 「お腹すいた……せめて、何か食べてから card_100_302_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 家出するべきだったな……。 card_100_302_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 幽々子様、ちゃんとご飯を食べているのかしら。 card_100_302_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, ……って、い、今私は家出中なんだもの。 card_100_302_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 幽々子様のことなんて考えちゃダメ。 card_100_302_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, そうよ！　それに料理ぐらい、 card_100_302_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, あのハニワが作ってるでしょうし！」 card_100_302_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 行く当てもない妖夢は路地に座り込み、お腹をすかせながら空を見上げる。 card_100_302_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 白玉楼にもう自分の居場所なんてないんだ、という想いがずしりとのしかかってくる中、 card_100_302_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女をさらに追い込むように、通り雨が人間の里に降り注ぎ始めた。 card_100_302_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_302_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 「つめたっ！　……はぁ。まさか雨まで card_100_302_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 降ってくるなんて。もう散々だ……」 card_100_302_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_302_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 雨宿りをする気力すら湧かない妖夢は、服がぬれることも構わず、その場で膝を抱える。 card_100_302_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, と。 card_100_302_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 一瞬、人混みの中に、幽々子の姿を見かけた気がした。 card_100_302_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, （まさか、幽々子様……っ！？） card_100_302_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_302_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 思わずぱっと笑顔を浮かべる妖夢だが、それが似た着物を着ただけの人違いだと気づくと、 card_100_302_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 顔をぐしゃぐしゃに歪ゆがめ、ぐす、と鼻をすすりながら再び膝を抱えた。 card_100_302_00_47 SET_CARD_TEXT,1,1, 雨のせいで身体が冷え、思考も消極的になっていく。 card_100_302_00_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 白玉楼での楽しい日々が昔のことのように感じられ、ついため息がこぼれた。 card_100_302_00_49 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_302_00_50 SET_CARD_TEXT,1,1, 「幽々子様…… card_100_302_00_51 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_52 SET_CARD_TEXT,1,1, 私のこと、探しにきてくれないかな……」 card_100_302_00_53 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_302_00_54 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_302_00_55 SET_CARD_TEXT,1,1, 一筋の水滴が、彼女の頬を静かに伝った。 card_100_302_00_56 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,