// BOM card_100_303_00,2,57 START, SET_CARD_BG_IN,100303, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, ハニワに仕事を、居場所を奪われた。誰か助けて、誰でもいいから自分たちを救ってくれ――。 card_100_303_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, そんな人々の嘆きの声が、豊聡耳神子に聞こえていた。 card_100_303_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_303_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「安心しなさい。君たちの不安は、 card_100_303_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, この私が拭い去ってあげようじゃあないか」 card_100_303_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_303_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, ハニワによって仕事を奪われた者、いつかハニワにされると思い怯える者。 card_100_303_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 神子は神霊廟の入り口を人間の里に一時的に開き、 card_100_303_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, そうしたさまざまな不安を抱える者たちを受け入れ、相談に乗っていた。 card_100_303_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 相談に乗るといっても、決してひとりずつではない。 card_100_303_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 何人もの声を同時に聞き、的確な助言を授けていく。 card_100_303_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, その姿はまさに、十人の言葉を同時に聞き分けたという聖徳王の逸話の通りであった。 card_100_303_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, （ハニワが人間の里をおびやかしている card_100_303_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, この緊急時こそ、人の心をつかむ絶好の機会。 card_100_303_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, こうしたときに慈悲の心を持ち、真摯に card_100_303_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 接することで深く人心を掌握することができる。 card_100_303_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, いつか為政者として立つときのために、 card_100_303_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 地ならしはやはり重要だ） card_100_303_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女が人助けをする理由は、善意だけではない。彼女なりの目論見がある。 card_100_303_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_303_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, （いざとなれば、私が人々を先導して card_100_303_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, ハニワを駆逐するつもりだが……。 card_100_303_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, まだ慌てる必要はない…… card_100_303_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 今は、一人でも多くの者に施しを与えよう） card_100_303_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 状況を冷静に分析しながら、神子は泣いていた民のひとりに手を伸ばし、 card_100_303_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 聖母のように優しく微笑んだ。 card_100_303_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_303_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ほら、手を取ってごらん…… card_100_303_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_303_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 私が君を救ってあげよう」 card_100_303_00_45 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,