// BOM card_100_316_00,2,53 START, SET_CARD_BG_IN,100316,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 九十九八橋は人間の里にある雑貨屋を訪れていた。 card_100_316_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、特に目的があるわけではない。 card_100_316_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 道を歩いている途中、大切に扱われている雑貨や玩具の声が店内から聞こえてきたから、 card_100_316_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, つい興味を引かれて足を踏み入れてしまったに過ぎない。 card_100_316_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_316_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 「うーん、せっかくなら、 card_100_316_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_316_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 姉さんに似合いそうなものを買いたいなぁ」 card_100_316_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_316_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_316_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, ちょっとのぞいてみるだけのつもりだったが、想像以上の品ぞろえで、ついつい物色してしまう。 card_100_316_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 店内を歩き回る八橋の耳に聞こえる、いろんな玩具や雑貨の声、言葉。 card_100_316_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 数多あまたの道具たちと会話をしながら店内を見て回った八橋は、ついにひとつの小物を手に取った。 card_100_316_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_316_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 「わほーい! いいのあったかも」 card_100_316_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_316_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, それは、赤いひもで作られた、簡素な房タッセル。 card_100_316_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 決して高級品ではないものの、なんとなくそれが気に入ったので、 card_100_316_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 姉へのプレゼントに選ぶことにした。 card_100_316_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_316_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 「これからよろしくね。 card_100_316_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, きっと、姉さんもあなたのことを card_100_316_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_316_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 気に入ってくれると思う」 card_100_316_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_316_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_316_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 戦利品にそんな言葉をかけながら、八橋は購入した房タッセルを片手にうきうき気分で店を出た。 card_100_316_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_316_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「え? 姉さんがどんな人か気になるの? card_100_316_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_316_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, えーっとね……」 card_100_316_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_316_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_316_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 道具からの質問に、八橋はうーんうーんと考え、そして明るい笑顔を浮かべると、 card_100_316_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_316_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 「血とかのつながりはないけどね…… card_100_316_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_316_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 私にとって大切で、最高の姉さんなの!」 card_100_316_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_316_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_316_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 赤い紐で結われた房タッセルを、嬉しそうに空へとかざすのだった。 card_100_316_00_41 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,