// BOM card_100_317_00,2,54 START, SET_CARD_BG_IN,100317,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「あ~あ……私に見合う面白いもの、 card_100_317_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, なにかひとつぐらいないのかしらー」 card_100_317_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_317_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, かつて、人間の里で不特定多数の人々から富を巻き上げるという異変を引き起こした疫病神。 card_100_317_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 依神女苑という名を持つ彼女は、さまざまな人々との出会いや経験からか、 card_100_317_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, その本質に変化はないものの、 card_100_317_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 以前よりは少しだけ精神面で成長した姿が垣間見えるようになっていた。 card_100_317_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 「人におごらせたら聖にまたお説教されちゃう card_100_317_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, だろうし、自分で買いたいものだけど……ん?」 card_100_317_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_317_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 特に予定らしい予定もなかったので人間の里でのんびり買い物をしていた女苑。 card_100_317_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, その途中、彼女はとある物品に目を留めることとなった。 card_100_317_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_317_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 「へぇ、いいじゃない、この風鈴。 card_100_317_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, ちょっと安っぽいけど、いい音色をしているわ」 card_100_317_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女が見つけたのは、なんの変哲もない、ただの風鈴。 card_100_317_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 高級品でも、決して特別というわけでもないその道具。 card_100_317_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 凡庸な一品から響く涼しげな音色は、どうやら彼女の心をつかんだご様子だ。 card_100_317_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_317_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 「それに、色もいいわね。自己主張しすぎない、 card_100_317_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 青と紫色。見ているだけで涼しくなれそう」 card_100_317_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_317_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 青と紫。 card_100_317_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, そんな色を基調とした存在が、かなり近しいところにいたような、いなかったような。 card_100_317_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, 「気に入ったわ。私があなたを買ってあげる。 card_100_317_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, せいぜい、私を涼ませることね」 card_100_317_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_317_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_317_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 嬉しそうな笑みを浮かべながら女苑が風鈴を揺らす。 card_100_317_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 風鈴は返事をするかのように、ちりん、と鳴った。 card_100_317_00_43 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,