// BOM card_100_321_00,2,38 START, SET_CARD_BG_IN,100321,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, パチュリー・ノーレッジは基本的には日光を好まない。 card_100_321_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 理由は当然、髪と本が傷むから。だからいつも薄暗い図書館にこもり、ひとりで本を読んでいる。 card_100_321_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、いつもいつでもひきこもってばかりというわけじゃあない。 card_100_321_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 一時いっときの気まぐれか、はたまた、心境の変化か。 card_100_321_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 日の差し込む窓際。 card_100_321_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, そこに置かれたソファに腰掛けながら、パチュリーは静かに本を読んでいた。 card_100_321_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女の周りには、読み終えた本と、これから読む本がきれいに積み上げられている――はずだった。 card_100_321_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_321_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あら……? card_100_321_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_321_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, どうしてこんなに散らかっているの……?」 card_100_321_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_321_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_321_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, ページをめくる手を止め、顔を上げた彼女の目に飛び込んできたもの。 card_100_321_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, それは、乱雑に積み上げられた本の数々。 card_100_321_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 法則性なんて一切ない、ただ手の届くところに置いただけの山々に、パチュリーはつい首をかしげる。 card_100_321_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_321_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……思ったよりも、 card_100_321_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_321_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 夢中になってしまっていたようね」 card_100_321_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_321_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_321_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 自分が無意識に積み上げた本を見つめ、パチュリーは困ったような笑顔を浮かべる。 card_100_321_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 使い魔に片づけを任せようかと思ったが、たまにはこういう乱雑なのも悪くはない、と。 card_100_321_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 友人にこれを見られたら、からかわれるかもしれないわね、などと考えながら、 card_100_321_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, パチュリーは再び本に目を落とし、ぺらりとページをめくるのだった。 card_100_321_00_26 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,