// BOM card_100_333_00,2,51 START, SET_CARD_BG_IN,100333,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, モノというのは必ず、何者からか生み出される。 card_100_333_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 世界や人間もまた同様。これらはかつて神々から生み出されたものであるからだ。 card_100_333_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, そして、人間たちもまた、文明を繁栄させるため、世界中にさまざまなモノを生み出した。 card_100_333_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, だが、この世界に生み出された、創造されたモノは、 card_100_333_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 世界の繁栄や生活において、重要なモノばかりとは言いがたい。 card_100_333_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 重要でないモノ。 card_100_333_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 例えるなら、人の心を満たすためだけに存在するもの――そう、嗜好品しこうひんや芸術品などだ。 card_100_333_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_333_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 「うーん。さすがは私ね。 card_100_333_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_333_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, なんとも素晴らしい造形だわ」 card_100_333_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_333_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_333_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 自分の作った芸術品を自画自賛しつつ、埴安神袿姫は巨大な筆で肩を叩く。 card_100_333_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女が作るのは埴輪だけではない。気分によっては絵を描いたり、ほかのモノを作ることだってある。 card_100_333_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, そんな彼女のアトリエには、多種多様な芸術品が所狭しと並べられている。 card_100_333_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_333_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 「価値を問われたらなんて答えてあげましょうか。 card_100_333_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_333_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 私が作りたいから作った。 card_100_333_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_333_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, この子たちは、私のために存在している。 card_100_333_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_333_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, うん、これがばっちりね」 card_100_333_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_333_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_333_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 世界の繁栄にも、文明の進展にも――なんの役にも立たないモノたちが、そこには存在している。 card_100_333_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_333_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「さぁーって、次はどんなモノを作ろうかしら? card_100_333_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, ふふっ。筆が止まらない、 card_100_333_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_333_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 私の芸術は留とどまるところを知らない。 card_100_333_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_333_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, だって、私の頭の中には、実現したいアイディアが card_100_333_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_333_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, まだまだいっぱいあるんだから!」 card_100_333_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_333_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_333_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 心の底から楽しそうに、袿姫は自由気ままに思うままに筆を進めるのであった。 card_100_333_00_39 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,