// BOM card_100_338_00,2,42 START, SET_CARD_BG_IN,100338,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 笹の節句、七夕たなばた。 card_100_338_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 日本では、引き離された男女が年に一度だけ会うことが許される、という伝承がある。 card_100_338_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, また別の場所では、古代の王子がこの日に亡くなったことから、 card_100_338_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 無病息災むびょうそくさいを祈るなど、いくつかの逸話が存在する。 card_100_338_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 流れ着いたさまざまな行事を、由来も知らず関係なく乗っかっていく様は、なんとも幻想郷らしい。 card_100_338_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 祭りごとや面白い事象ならば、だいたいの人たちはそれに乗じて集まり、そして楽しむことだろう。 card_100_338_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 博麗神社の巫女みこである霊夢もまた、七夕たなばたという行事に今まさに乗っかろうとしていた。 card_100_338_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_338_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, 「願いを書いた短冊を笹に飾る…… card_100_338_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, たったそれだけで願いが叶うなら card_100_338_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_338_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 苦労はないんだけどね」 card_100_338_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_338_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_338_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 天女を模した衣装を身にまとい、大きなため息を吐く霊夢。 card_100_338_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 今宵こよい、彼女が管理する博麗神社は、彼女のあずかり知らぬところで card_100_338_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, 勝手に宴会会場として指定されてしまっていた。 card_100_338_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 宴が始まれば、きっと参加者たちの相手で忙しくなる。 card_100_338_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, だからまだ誰もいない、始まったばかりの夜のひと時に、霊夢はひとりで七夕たなばたを楽しむことにした。 card_100_338_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_338_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ま、願うだけならタダだしね。 card_100_338_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, そもそも無条件で願いを叶えてくれるような card_100_338_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_338_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 心優しい神様がいないことぐらい、 card_100_338_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_338_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, いやというほど分かっているし」 card_100_338_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_338_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_338_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 顔見知りたちの顔を思い浮かべて肩をすくめつつも、 card_100_338_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 霊夢は自分の願いを添えた短冊を笹にそっと飾るのだった。 card_100_338_00_30 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,