// BOM card_100_341_00,2,40 START, SET_CARD_BG_IN,100341,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 小さな身体からだでやれることなど、そう多くはない。 card_100_341_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、小人族の末裔まつえい・少名針妙丸にとって、それはなんの言い訳にもなりはしない。 card_100_341_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_341_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「今度こそ、獲とってみせるんだから……っ!」 card_100_341_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_341_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 覚悟を決めた眼差まなざしでにらみつけるは、キラキラ輝く川の水面みなも。 card_100_341_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 針を片手で構え、彼女は勢いよく跳躍し、そしてそのまま川の底へと身体からだを沈めた。 card_100_341_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, 穏やかな流れを逆行し、進んだ先にいたのは、彼女と同じ大きさのなまずが一匹。 card_100_341_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, どこぞの天邪鬼にも似た風貌のそれに、針妙丸は固唾を呑む。 card_100_341_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, すでに何度も敗北を喫している強敵だ。力、重量、そのすべてで負けている。 card_100_341_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, だからといって、「はいそうですか」と諦めきれるわけがない。 card_100_341_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 特に針妙丸は、身体の大きさを言い訳に負けを認めるのが大嫌いなのだ。 card_100_341_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_341_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 「そろそろ疲れきってるはず…… card_100_341_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_341_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, やるなら今しかない……っ!」 card_100_341_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_341_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_341_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, 針を振りかぶり、なまずの腹部に深々と突き刺す。 card_100_341_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 当然、なまずは抵抗を始め、水中で一対一の決闘が開始される。 card_100_341_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, ――水しぶきがおさまったころ、針妙丸は水面に顔を出した。 card_100_341_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女の針の先には、白目をむいたなまずの姿が。 card_100_341_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, そう、彼女は激戦の末、ついに宿敵に勝利したのである。 card_100_341_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_341_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 「よーっし、なまず獲ったどぅぉーっ!」 card_100_341_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_341_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 戦果を掲げて大喜びする針妙丸だが、 card_100_341_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, その一瞬の隙を突かれ、なまずには結局逃げられてしまうのだった。 card_100_341_00_28 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,