// BOM card_100_358_00,2,54 START, SET_CARD_BG_IN,100358,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, なにを護まもればいいのか、なにを倒せばいいのか。 card_100_358_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 主あるじである霍青娥かくせいがは、そのすべてを宮古芳香みやこよしかに教えてくれる。 card_100_358_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 死体として、使い魔として、青娥の歪ゆがんだ愛情を受け取る芳香は、 card_100_358_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 無心に、無邪気に、与えられた任務をキョンシーとしてこなし、活躍する。 card_100_358_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_358_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 「青娥は物知りだからなー。言われたとおりに card_100_358_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, すればどんなことでもなんとかなるんだー」 card_100_358_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……でも、どうして私は card_100_358_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 青娥に付き従っているんだ？ card_100_358_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, そもそも、私はいつから card_100_358_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, キョンシーになったんだっけ……？」 card_100_358_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_358_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 命令されたとおりに動く、ただそれだけの生きる死体。 card_100_358_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, しかし、いくら脳が腐っているといっても、彼女の自我までは死んでいない。 card_100_358_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 時折、こうして自分の存在意義に疑問を持つことだってある。 card_100_358_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, だから、そのたびに、青娥は彼女を抱きしめるのだ。 card_100_358_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 「難しいことは考えなくていいのよ、芳香ちゃん。 card_100_358_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, あなたはただ、 card_100_358_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 私に言われたとおりに動けばいいの」 card_100_358_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_358_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, よみがえりそうな記憶にそっと蓋をするように、芳香を優しく抱擁する。 card_100_358_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あー。青娥がそういうなら、 card_100_358_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, それが正しいんだろうなー。 card_100_358_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 分かった、難しいことを考えてると card_100_358_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 頭が痛くなるから、何も考えないようにするぞー」 card_100_358_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_358_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_358_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 青娥から向けられる歪ゆがんだ愛情の正体を、芳香は知らない。 card_100_358_00_42 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,