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START,
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ライブとは、演者だけで作りあげられるようなものではない。
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当然、一番目立つのはステージ上の出演者だ。
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美しいサウンド、熱狂的なミュージック。観客を魅了し、心を躍らせる。
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しかし、そもそも、ライブを組んだのは誰なのか。出演者のステージを用意したのは誰なのか。
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森羅万象、あらゆる事象には、表立たない陰の立役者や監督というものが存在する。
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地獄の女神、ヘカーティア・ラピスラズリは今、そんな裏方のひとりを務めている。
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「ピースになるべく多くの
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SET_CARD_TEXT,1,1,
スポットライトが当たるように。
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でも、まぶしすぎてはいけないわ。強すぎる光は、
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あの子のかわいさを打ち消してしまうもの。
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大切なのは派手さとかわいさの両立。
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目立てばいいというものではないわ」
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ステージの設備ひとつひとつを確認しながら、スタッフに指示を飛ばす。
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彼女は裏方。大事な部下であるクラウンピースのためにライブを作りだす、陰の立役者。
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可愛い部下の一世一代の大舞台。
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それを実現させるためならば、一切の妥協をせず、できるだけのサポートをとことんやり尽くす。
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「私のオススメしたライブ衣装はピースに
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却下されてしまったけど、それはそれ。
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ステージ上の演出で、あの子の魅力を十倍
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……いいえ、百倍に引き上げてみせるわよん♡」
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WAIT_TOUCH,
SKIP_POS,
FADE_OUT,500,
STOP_BGM,
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END,