// BOM card_100_363_00,2,52 START, SET_CARD_BG_IN,100363,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 日本古来の文化を維持し、神秘を守り続ける異郷――幻想郷。 card_100_363_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, そこに最近、アイドルやDJという新しい文化が、外の世界から持ち込まれた。 card_100_363_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 新しい文化といっても、それに馴染なじめない者だって当然存在する。 card_100_363_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 急に現れた新しい文化を好む者と、古い文化を良しとする者たち。 card_100_363_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 相容れない正反対の考えを持つ者たちは、幻想郷のあちらこちらで喧嘩けんかを繰り返していた。 card_100_363_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_363_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 「小さなことで諍いさかいを起こすだなんて、 card_100_363_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_363_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, なんて時間の無駄なんだ」 card_100_363_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_363_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_363_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 人間たちの争いの噂うわさを小耳に挟んだ摩多羅隠岐奈またらおきなは何を思いついたのか、 card_100_363_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 部下の二童子たちに声をかけ、急遽きゅうきょ、特殊なライブを敢行した。 card_100_363_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_363_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 「難しいことなんて考えず、 card_100_363_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_363_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, とにかく盛り上がろうじゃないか!」 card_100_363_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_363_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_363_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 能楽のうがくを好む者、そして新しい音楽を好む者、 card_100_363_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, どちらも同時に虜とりこにする和洋折衷の旋律を、隠岐奈はDJとして巧みに繋いでいる。 card_100_363_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_363_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 「音楽とは読んで字のごとく、音を楽しむもの。 card_100_363_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_363_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, それ以上でもそれ以下でもない。 card_100_363_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_363_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, どれをとってもただの娯楽だ、 card_100_363_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_363_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, そんなものに争いや語らいなんて必要ないだろう」 card_100_363_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_363_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_363_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 争っていた人々の心に、彼女のMIXは深く浸透した。 card_100_363_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_363_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……ほう? あの人間たちは…… card_100_363_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_363_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, ふふ、やればできるじゃないか」 card_100_363_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_363_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_363_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, ライブで盛り上がる人間たちの中に、先日争いを起こしていた者たちの姿を見かけ、 card_100_363_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1, 隠岐奈はそれはもう満足そうな笑みを浮かべるのであった。 card_100_363_00_40 WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,