// BOM card_100_386_01,2,64 START, SET_CARD_BG_IN,100386,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, アリスを説得し、人形たちを解放させる。 card_100_386_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, それがメディスンの目的――だったのだが。 card_100_386_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_386_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ど、どうして私は、花冠はなかんむりを作っているの……?」 card_100_386_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_386_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 互いの信念をぶつけ合う論争も、血なまぐさい闘争もそこにはない。 card_100_386_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, あるのは、二人の少女が一緒に花冠を作って遊ぶという、かわいらしい光景だけだ。 card_100_386_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_386_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_386_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 「こういう遊びは人間だけのものじゃない。 card_100_386_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, 人形だって、私たちと同じように遊ぶべきだわ」 card_100_386_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_386_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_386_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 慣れた手つきで鈴蘭すずらんの花冠はなかんむりを作り上げていくアリス。 card_100_386_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, この場を作ったのは、彼女の技量。 card_100_386_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 舌先三寸でメディスンを丸めこみ、一緒に鈴蘭すずらん畑で一日中遊ぶことになったのだ。 card_100_386_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_386_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 「あ、遊ぶって…… card_100_386_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_386_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 私はただ、人形たちを解放したいだけで……」 card_100_386_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_386_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, 「別に、あなたの言う通りにしてあげてもいいけど card_100_386_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 果たして、この子たちは本当に card_100_386_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, それを望んでいるのかしらね」 card_100_386_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_386_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_386_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, この子たち――上海人形たちは、楽しそうに鈴蘭すずらん畑を飛び回っている。 card_100_386_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 無理やりそう動かされているわけではない。楽しいからやっているだけ。 card_100_386_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 同じ人形だから、メディスンにはそれが分かる。 card_100_386_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_386_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 「こういう関係も、あるのね」 card_100_386_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_386_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, メディスンは、かつて地獄の閻魔えんまから言われたことを思いだした。 card_100_386_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 自分にはまだまだ知らないことが多くあるのだと。 card_100_386_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1, だから、味方を作り、他人の痛みを知る必要があるのだと。 card_100_386_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1, そのために、少しずつ、外の世界に出る必要があるのだと。 card_100_386_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 人形を解放することしか頭にない自分と、 card_100_386_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 使役している人形を楽しませることができているアリス・マーガトロイド。 card_100_386_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 自分たちのあいだに存在する違いは何なのか。 card_100_386_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, ――それが理解できれば、自分はもっと先に進める気がする。 card_100_386_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_386_01_41 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……ねぇ、アリス。 card_100_386_01_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_386_01_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 花冠の作り方を、私に教えてくれないかしら?」 card_100_386_01_44 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_386_01_45 SET_CARD_TEXT,1,1, 「喜んで。あなたに似合う花冠を、 card_100_386_01_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 一緒に作りましょう?」 card_100_386_01_47 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_386_01_48 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_386_01_49 SET_CARD_TEXT,1,1, この世界は、メディスンの知らないことばかり。 card_100_386_01_50 SET_CARD_TEXT,1,1, ――だから、ひとつずつ学んでいけばいい。 card_100_386_01_51 , WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,