// BOM card_100_388_00,2,51 START, SET_CARD_BG_IN,100388,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 「……お月見かあ。楽しそうだなあ…… card_100_388_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_388_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 行きたいなあ。行きたいんだけどなあ……はぁぁ」 card_100_388_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_388_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_388_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 今泉影狼いまいずみかげろうは閉めきられた家の中で、それはもう大きなため息をこぼしていた。 card_100_388_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 今日の夜は満月になる。きれいな月を見るために、みんなで集まってお月見をしよう。 card_100_388_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, そう誘われた影狼だったが、どうしても人前に出られない理由が、彼女にはあった。 card_100_388_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_388_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 「今日だけは、外に出たくないのよね card_100_388_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_388_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, ……だって、見た目が……」 card_100_388_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_388_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_388_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1, 満月の夜は毛深くなる――それが、狼女おおかみおんなである影狼の悩みだ。 card_100_388_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 妖怪とはいえ、影狼は女の子。毛深い自分を他人に見せたくないと思うのも当然だ。 card_100_388_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, だから、こういう日は人気ひとけを避け、家に引きこもっているのが一番いい。 card_100_388_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, お月見には参加したいけれど、それで他人から笑われるのだけは、絶対に嫌だから。 card_100_388_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_388_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 「はぁ……明日になるまで card_100_388_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_388_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, ふて寝しよう……うん?」 card_100_388_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_388_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_388_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, 自分の特性を呪いつつ、布団を敷こうとしたその矢先。 card_100_388_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 何者かが、家の扉を激しく叩たたき始めた。 card_100_388_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_388_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1, 「もう、誰よ……はいはーい、今出まーす」 card_100_388_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_388_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, 新聞の押し売りだったら吠ほえてやる、と怒りを覚えつつ扉を開ける。 card_100_388_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, そこにいたのは、彼女と親しい、そしてとても大切な友人たちだった。 card_100_388_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_388_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_388_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, 「影狼ー! お月見の時間が card_100_388_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, 近づいてきたから、迎えにきたよー!」 card_100_388_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_388_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, 「集合時間になっても card_100_388_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 全然現れないんだもの。何かあった?」 card_100_388_00_38 , WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,