// BOM card_100_392_00,2,60 START, SET_CARD_BG_IN,100392,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, 満月の夜になると、狼おおかみとしての本能が呼び覚まされ凶暴化する妖怪――狼女おおかみおんな。 card_100_392_00_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 今泉影狼いまいずみかげろうは、そんな危険な存在……なのだが、意外や意外、彼女は落ち着いた性格をしている。 card_100_392_00_2 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_392_00_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 「満月の夜に理性を失う妖怪なんて、 card_100_392_00_4 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_5 SET_CARD_TEXT,1,1, いつの時代の話よ。 card_100_392_00_6 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_7 SET_CARD_TEXT,1,1, たしかに狼に変身はするけれど、 card_100_392_00_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 冷静さを欠くことなんてありはしないわ」 card_100_392_00_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_11 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_12 SET_CARD_TEXT,1,1, 彼女が居を構えているのは、迷いの竹林。 card_100_392_00_13 SET_CARD_TEXT,1,1, 人間がほとんど寄りつかない場所で、彼女は静かに暮らしている。 card_100_392_00_14 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_392_00_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 「案内人に頼まれて、竹林に遊びに来る card_100_392_00_16 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 人間をおどかすぐらいはするけどね。 card_100_392_00_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_19 SET_CARD_TEXT,1,1, でも、それだけ。人を襲うことなんてないわ。 card_100_392_00_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_21 SET_CARD_TEXT,1,1, そんなことしたら、博麗の巫女みこに怒られるもの」 card_100_392_00_22 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_23 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_24 SET_CARD_TEXT,1,1, ニホンオオカミに変身する能力を持つとはいえ、彼女が弱い妖怪であることに変わりはない。 card_100_392_00_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 飛頭蛮ひとうばんや人魚などとともに寄り合い所帯を組んで、情報共有しながら平和に暮らすぐらいが関の山。 card_100_392_00_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 伝説にある危険な狼女おおかみおんなは、もうこの幻想郷には存在しないのだ。 card_100_392_00_27 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_392_00_28 SET_CARD_TEXT,1,1, 「というか、狼女じゃなくなれるなら、 card_100_392_00_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_30 SET_CARD_TEXT,1,1, 私はそっちを望むわよ。 card_100_392_00_31 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_32 SET_CARD_TEXT,1,1, だって、その……今の私じゃ、満月になったら card_100_392_00_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_34 SET_CARD_TEXT,1,1, ……け、毛深く、なってしまうから……」 card_100_392_00_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_36 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_37 SET_CARD_TEXT,1,1, 妖怪とはいえ、他人からの評価を気にする女の子。 card_100_392_00_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 月の力で毛深くなった自分を、他人に見られたくないと考えるのは当然だ。 card_100_392_00_39 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_392_00_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 「……まぁ、私が毛深くなっても card_100_392_00_41 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_42 SET_CARD_TEXT,1,1, 受け入れてくれる友達がいるから、 card_100_392_00_43 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_44 SET_CARD_TEXT,1,1, 少しぐらいは自分のことを card_100_392_00_45 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_392_00_46 SET_CARD_TEXT,1,1, 好きになれてはいるけど……ね」 card_100_392_00_47 , WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,