少女は叫ぶ。 あまりにも理不尽な現実から、目を背けんとばかりに。   「なんなのよ、これ……!
どうして、私がもう一人いるのよ!」  
少女は戸惑う。 自らの名を騙かたる、瓜二つの贋物にせものを前にして。
「……もう、なんなのよ、本当に。 戦い方もしゃべり方も、
何もかもが私とそっくりだなんて……」  
少女は戦う。 平和でのどかな幻想郷を、取り戻すために。   「始めましょうか、ダンマクカグラを!」   少女は探す。 偽りの世界を修復するために必要な、手がかりフラグメントを。