// BOM card_100_425_01,2,42 START, SET_CARD_BG_IN,100425,0, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, あの日、地下から出てきたことで、真の幸せをつかみ取ったフランドール。 card_100_425_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, だが、自分の力だけで外の世界に足を踏み入れたわけではない。 card_100_425_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 部屋の外に出るきっかけとなったあの日があるから、今のフランが存在する。 card_100_425_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_425_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 「ま、感謝ぐらいはしといてやろうかしら」 card_100_425_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_425_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 気恥ずかしさから、今まで伝えていなかった言葉。 card_100_425_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, それを伝えるべき相手を、フランは知っている。 card_100_425_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_425_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, 「言葉にするのは格好良くないし…… card_100_425_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_425_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 文字でいいかしら、それもすぐ消えるやつ」 card_100_425_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_425_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_425_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, それは誰かに対する言い訳か、自分を納得させる理由づけか。 card_100_425_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, フランは席を立つと、軽やかに指先を動かし、壁――ではなく、宙に向かって文字を書いた。 card_100_425_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_425_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 「これが、私の気持ち。たった一度の感謝だから、 card_100_425_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_425_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 早く見ないと消えちゃうわよ?」 card_100_425_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_425_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_425_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, そう言い残すと、フランは満足げな表情を浮かべながら、軽い足取りでテーブルへと戻っていく。 card_100_425_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 宙に浮かんだ短い言葉。 card_100_425_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, そこには、こう書かれていた。 card_100_425_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1,   card_100_425_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, 『Thank youありがとう. card_100_425_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_425_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, あの日、私の世界を壊した運命あなた』 card_100_425_01_29 , WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,