// BOM card_100_472_01,2,67 START, SET_CARD_BG_IN,100472, SET_BGM,7, MAIN_UI_OFF,1, FADE_IN,500,0, WAIT_SEC,1000, SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_1 SET_CARD_TEXT,1,1, 遠路はるばるとやってきた地上人を、純狐じゅんこはもてなすことに決めた。 card_100_472_01_2 SET_CARD_TEXT,1,1, 月の賢者がここまで送りつけた人間を相手せずに返すのは、礼儀に反するからだ。 card_100_472_01_3 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_472_01_4 SET_CARD_TEXT,1,1, 「私の名は純狐じゅんこ。月の民に仇なす仙霊である」 card_100_472_01_5 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_472_01_6 SET_CARD_TEXT,1,1, 訪れた地上人と言葉を交わし、自らの存在を名乗る。 card_100_472_01_7 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_8 SET_CARD_TEXT,1,1, そして威厳を示すように、名も無き力を周囲に解放した。 card_100_472_01_9 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_10 SET_CARD_TEXT,1,1, （嫦娥じょうが。次こそお前を殺してやる） card_100_472_01_11 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_472_01_12 SET_CARD_TEXT,1,1, この力が嫦娥じょうがに届く日はいつか来る。ただ、それが今日ではないだけの話だ。 card_100_472_01_13 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_14 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_15 SET_CARD_TEXT,1,1, 純狐じゅんこの尾から、力が天へと立ち上る。 card_100_472_01_16 SET_CARD_TEXT,1,1, そこに存在するのは、純狐じゅんこの持つ一切の穢れのない純粋な感情。 card_100_472_01_17 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_472_01_18 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_19 SET_CARD_TEXT,1,1, 怒り、悲しみ、恨み、殺意、復讐心。 card_100_472_01_20 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_472_01_21 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_22 SET_CARD_TEXT,1,1, 揺らぐことのない、混じり気のないそれは、あらゆる制限を超越した原初の神の力に等しい。 card_100_472_01_23 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_472_01_24 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_25 SET_CARD_TEXT,1,1, 「見せよ！　命を賭した地上人の可能性を！ card_100_472_01_26 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_27 SET_CARD_TEXT,1,1, そして見よ！　生死を拒絶した純粋なる霊力を！」 card_100_472_01_28 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_29 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_30 SET_CARD_TEXT,1,1, ――今よりもずっと昔の話。 card_100_472_01_31 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_472_01_32 SET_CARD_TEXT,1,1, 無名の存在は自らを純化した後、『純狐じゅんこ』と名乗った。 card_100_472_01_33 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_34 SET_CARD_TEXT,1,1, それが生来のものか、純化した後に自らつけた名かは分からない。 card_100_472_01_35 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_36 SET_CARD_TEXT,1,1, だが、そんなことはどうでも良いのだろう。 card_100_472_01_37 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_38 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_472_01_39 SET_CARD_TEXT,1,1, それは復讐を願う女の名であり、 card_100_472_01_40 SET_CARD_TEXT,1,1, 感情さえも純化した彼女に残る、唯一の名なのだから。 card_100_472_01_41 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_42 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_43 SET_CARD_TEXT,1,1, 無名の存在の持つ、一つの呼び名。 card_100_472_01_44 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_45 SET_CARD_TEXT,1,1, それは復讐者という器であり、感情という枷を与える名。 card_100_472_01_46 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_47 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_472_01_48 SET_CARD_TEXT,1,1, 「倶ともに天てんを戴いただかずとも、お前を――」 card_100_472_01_49 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_50 SET_CARD_TEXT,1,1, 　 card_100_472_01_51 SET_CARD_TEXT,1,1, 嫦娥じょうがを殺す。 card_100_472_01_52 SET_CARD_TEXT,1,1, card_100_472_01_53 SET_CARD_TEXT,1,1, ただ純粋にそれだけを願う、永い復讐の旅路……それは、今も果てることはなく。 card_100_472_01_54 , WAIT_TOUCH, SKIP_POS, FADE_OUT,500, STOP_BGM, WAIT_SEC,2000, END,