--------------
博麗神社
--------------
博麗 霊夢:
ふぁ~。今日も平和ねぇ……。
こんな日は、こうやって縁側で寝るに限るわ。
霧雨 魔理沙:
おい、霊夢!
することがないからって毎日怠けるなよ!
霧雨 魔理沙:
最近は、誰が来てもロクに相手もしないし、
昼寝ばっかりだし、やる気を出せ!
博麗 霊夢:
うるさいわねぇ。別にいいじゃない。
実際ヒマなんだし。誰が困るでもないし。
霧雨 魔理沙:
よおーし! それなら私と、
これから弾幕勝負をしようぜ!
霧雨 魔理沙:
負けた方が勝った方の言うことをなんでも聞く、
ってことなら、やる気も出るんじゃないか?
博麗 霊夢:
んー……。それでアンタの気が済むんなら、
やってあげてもいいけど。
霧雨 魔理沙:
よしきた! 早速始めよう!
霧雨 魔理沙:
(こんなだらけてる霊夢に負けるわけないし、
絶対に言うことを聞かせてやるぜ!)
霧雨 魔理沙:
う、うそだろ……。
まさか、この私が一撃で負けるなんて。
博麗 霊夢:
ふっふ~ん。最初に勢いよく仕掛ければ、
だらけてる私にだったら勝てると思ったでしょ?
博麗 霊夢:
悪いけど、「勝ったら命令ができる」んなら、
俄然やる気は出てきたわ。残念だったわね。
霧雨 魔理沙:
くそー……。欲を出し過ぎた私の負けか……。
煮るなり焼くなり、好きにしろってんだ!
博麗 霊夢:
さすがに煮たり焼いたりはしないけど……、
そうねぇ。
博麗 霊夢:
それじゃ、今日の飲み代を奢ってちょうだい!
霧雨 魔理沙:
……え? そんなんでいいのか?
奴隷扱いくらいは、余裕で覚悟していたのに……。
博麗 霊夢:
人を何だと思ってるのよ!
久々にやる気になって、すっきりしただけ!
博麗 霊夢:
そのお礼みたいなもんね。
今日はたくさん飲むから、よろしく頼むわよ!
霧雨 魔理沙:
へへっ! お安い御用だぜ!
次は絶対に負けないから、覚悟しとけよな!