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紅魔館
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レミリアの招待状:
『血の晩餐会にご招待。
今宵の供物となるがいい』
博麗 霊夢:
って招待状を渡されたわけだけど……。
レミリアのやつ、何を企んでいるのかしら。
博麗 霊夢:
なんにせよ、いい機会だわ。
あのふざけた吸血鬼、今夜こそ退治してやる!
博麗 霊夢:
わっ!? ちょっと、危ないじゃない!
あっちこっちからナイフを飛ばしてくるなんて!
博麗 霊夢:
ぎゃー! 今度はコウモリの群れが!
もー、邪魔よー!
博麗 霊夢:
つ、疲れた……。なんで今日は、
こんなに大量に嫌がらせが仕掛けてあるのよ……。
レミリア・スカーレット:
ようこそ、霊夢!
招待に応じてくれて、嬉しいわ。
博麗 霊夢:
あ、レミリア!
これはいったい、どういうことなのよ!
レミリア・スカーレット:
今日はね、霊夢で遊ぼうと思って呼んだのよ。
ほら、いつもは私が神社に行くばっかりだから。
レミリア・スカーレット:
貴方のために、アトラクションをたくさん
用意したんだけど、どう? 楽しんでもらえた?
博麗 霊夢:
ア、アトラクションって……。
あんたねえ!
博麗 霊夢:
あんまりふざけてると、ホントに退治するわよ!
まったく……。それじゃ、私はもう帰るから。
レミリア・スカーレット:
あら、残念。せっかく、
今夜の晩餐は、咲夜に腕を振るわせたのに。
博麗 霊夢:
さ、咲夜の料理……。
レミリア・スカーレット:
味見したけど、オードブルは見た目にも華やかで
美味しかったし、鴨のローストも絶品だったわ。
博麗 霊夢:
うぐ。美味しそう。
レミリア・スカーレット:
来てくれた霊夢へのお土産に、年代物のワインも
用意したんだけど……無駄になっちゃうわねぇ。
博麗 霊夢:
ね、年代物のワインを、お土産にですって……。
むむむ……。
博麗 霊夢:
しょ、しょうがないわね。そういうことなら、
今日は付き合ってあげようじゃないの!
レミリア・スカーレット:
あははは!
ええ、今日は楽しんでいってね、霊夢!