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博麗神社
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博麗 霊夢:
んぁ~……? あれ。寝ちゃってたわ。
もう宴会は終わったのかしら?
十六夜 咲夜:
おはよう、霊夢。
とっくにお開きして、みんなもう帰ったわよ。
博麗 霊夢:
あー……。悪いわね。
片付けしてもらっちゃって。
十六夜 咲夜:
構わないけど。それより、起きたんなら、
例の件について打ち合わせしましょう。
博麗 霊夢:
……例の件? なんだっけ?
博麗 霊夢:
……あ、そうだった。
私、酔った勢いで……!
博麗 霊夢:
明日の宴会で咲夜と面白い宴会芸をやるって、
みんなの前で言っちゃったんだった……!
十六夜 咲夜:
あなたが言い出したことですからね。
何をやるのか、責任もって考えてよ。
博麗 霊夢:
うー、わかったわよ。えーと……
普通に弾幕勝負……じゃ、ダメよねぇ。
十六夜 咲夜:
ダメでしょうねぇ。いつも通りすぎるもの。
博麗 霊夢:
じゃあ、二人で奉納舞でもやってみる?
それとも、神でも降ろしてみるとか……。
博麗 霊夢:
いやいや、こんなんじゃ誰も納得しないわよね。
あー、もう、どうしよう!
十六夜 咲夜:
仕方ないわね。案が出ないのであれば、
お嬢様からのリクエストをやることにしましょう。
博麗 霊夢:
は? あいつのリクエスト?
……って、その構えたナイフは何よ。
十六夜 咲夜:
安心して。これ、ゴム製ですから。
博麗 霊夢:
リクエストって、まさかナイフ投げ!?
ちょっ、急に投げてこないで!
博麗 霊夢:
うわっ!? ……ね、ねえ、袖が切れたんだけど。
それ、ホントにゴム製?
十六夜 咲夜:
あ、間違えちゃった。でも、必死に逃げた方が、
芸としては面白くなるはずよね?
博麗 霊夢:
ま、待って待って! ナイフ投げって、
そういうのじゃないでしょ……、ぎゃーっ!