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博麗神社
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霧雨 魔理沙:
大きな事件も起きなくて
なーんか最近、平和なもんだよなー。
霧雨 魔理沙:
霊夢だって、こんなんじゃ退屈だろ?
博麗 霊夢:
別にそんなことないけど……。
ヒマに越したことはないわー。
博麗 霊夢:
ねえ、魔理沙。退屈なら、
ちょっとした問題を解いてみない?
霧雨 魔理沙:
なんだ、なぞなぞか? いいぜ。
売られた問題は解かなきゃな。
博麗 霊夢:
例えば……、そうね。ホウキでいいわ。
あなたは今、自分のホウキの手入れをしたとする。
博麗 霊夢:
まず、ホウキの穂先の部分を全部交換して、
次に柄の部分も替えたとして。
博麗 霊夢:
元から使ってる材料がなくなってしまったら、
そのホウキは元のホウキと同じだと思う?
霧雨 魔理沙:
そりゃー、違うホウキだろ。
博麗 霊夢:
どうして?
霧雨 魔理沙:
元の穂先も枝も、なんにも残ってないんだろ?
ぜんぶ違うんだったら、それはもう別物だろ。
博麗 霊夢:
なるほどね。あなたはそう思うのね。
霧雨 魔理沙:
いや……、ちょっと待てよ……。
博麗 霊夢:
どうしたの?
霧雨 魔理沙:
いや、わかったぜ!
やっぱりそれは、同じホウキだ!!
博麗 霊夢:
あら? どうして?
霧雨 魔理沙:
そりゃーなんたって、
どっちも『私のホウキ』だからな!
博麗 霊夢:
まぁアンタらしい結論よね。
もちろん、それも一つの考え方なんだけど。