-------------- 紅魔館 -------------- ルーミア: んー? あの妖怪、何をしてるのかしら……? ルーミア: ねーねー。その動き、なあに? 踊ってるにしては、妙に動きがのろのろだけど。 紅 美鈴: む、珍しい見物人ね。 これは太極拳。武術の一種よ。 紅 美鈴: このポーズは、全身に気を巡らせる型なの。 手軽でどこでもできるし、健康にもいいのよ。 ルーミア: そーなのかー。 あ。いいポーズなら、私も一個知ってるわよ。 ルーミア: はい、これ。 紅 美鈴: これ? ずいぶん簡単だけど……、何にいいの? ルーミア: わかんなーい。でも、何かにはいいと思うわ。 レミリア・スカーレット: あら美鈴、何を遊んでるの? 紅 美鈴: あ、お嬢様。いえ、これはですね…… レミリア・スカーレット: そのポーズ……、十字架かしら? ああ美鈴、あなた、なんてことを……。 レミリア・スカーレット: 私には効かないとはいえ、吸血鬼の主の前で、 弱点とされるポーズを見せつけてくれるとはね。 レミリア・スカーレット: ちょっと、不遜なんじゃない? 罰として、今日の夕食は抜きよ。 紅 美鈴: え、えええっ!? お嬢様、 私にそんなつもりがないって、わかってるくせに! レミリア・スカーレット: ふふ、どうかしら? ……ああでも、今から 一人分いらないって言ったら、咲夜が困るかしら。 レミリア・スカーレット: じゃあ、そこの妖怪? 余った分は、 お前にあげるわ。あとで取りにくるのね。 ルーミア: わー、ご飯がゲットできちゃった! えへへ。これは空腹にいいポーズだったみたい。 紅 美鈴: うぅ。まさか、こんなことになるなんてぇ。 私にとっては、心にも健康にも悪いポーズだわ。