--------------
博麗神社
--------------
チルノ:
おー! もう宴会はじまってるみたい。
よーし、あたいもさっそく……。
高麗野 あうん:
はーい、止まりなさい。
残念ながら、アンタはこの先へ進めません。
チルノ:
はあ? 何言ってんの?
冗談はいいから、さっさと通して。
高麗野 あうん:
覚えてないの?
前回の宴会で、自分が何をしたか……。
高麗野 あうん:
酔っ払って寝ちゃって、周りをぜーんぶ、
氷漬けにしちゃったでしょーが。
チルノ:
そんなことしてな……、うーん?
たしかにあの後、色んなヤツに怒られたっけ。
チルノ:
なるほどなぁ。わかった、わかった。
今日は気を付けるよ。
高麗野 あうん:
気を付けたって、ダーメ。
宴会の平和のためにも、絶対通さないから。
チルノ:
むぅー……、あっ、見て! 怪しい影が!
神社への侵入者かも。
高麗野 あうん:
えっ、どこ……!? なんて言うと思った?
侵入者はアンタでしょーが。
チルノ:
くっ、だまされないか。
こうなったら、強行突破だ! うりゃー!!
高麗野 あうん:
ふふん。私を倒そうとしたって、無駄。
おとなしく諦めた方がいいよ。
チルノ:
うー……、やだやだ! あたいも参加したい!
一生のお願いだから、中に入れてよー!
高麗野 あうん:
子供みたいなこと言い出しちゃって……。
しょうがないなあ、本当に注意できる?
チルノ:
できるできる! 絶対に迷惑はかけないから!
高麗野 あうん:
そこまで言うんなら、入っていーよ。
でも、ホントに気を付けてね。
チルノ:
わーい! 安心してよ。
前みたいなヘマは、二度としないから!
チルノ:
このときのあたいは、まだ知らなかった。
またお酒に酔って、眠りこんでしまうことを。
チルノ:
そして、辺りを氷漬けにし、前回以上に
多くの妖怪から、きつい制裁を受けることを……。