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大図書館
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パチュリー・ノーレッジ:
あら、はじめまして。どちら様?
聖 白蓮:
はじめまして。私は、聖白蓮と申します。
貴方を、仏の道にスカウトしに来ました。
パチュリー・ノーレッジ:
……はい? って、私は別に、
宗教とかに興味はないのだけど……。
聖 白蓮:
そうおっしゃらずに。こんな暗い所にいては、
心身の健康によくありません。出かけましょう。
パチュリー・ノーレッジ:
……はぁ? って、ちょっと!
どこに連れていくつもりなのよー!
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紅魔館 庭園
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パチュリー・ノーレッジ:
……まったく。なんなのよ、いったい。
聖 白蓮:
ああ、風が気持ちいいですね。ここで
昼食にしましょう。お弁当を作ってきたんですよ。
パチュリー・ノーレッジ:
何これ。精進料理ってやつかしら?
いらないわ。紅茶で十分。
聖 白蓮:
そ、そうですか。せっかく早起きして
作ってきたのですが……。
パチュリー・ノーレッジ:
わ、わかったわよ。食べればいいんでしょ!
パチュリー・ノーレッジ:
もぐもぐ……。あ、あら、美味しいじゃないの。
聖 白蓮:
お口に合ったようで、よかったです。
聖 白蓮:
あ、そうだ。食べ終わったら、
紅魔館の案内をお願いできませんか?
パチュリー・ノーレッジ:
えぇ……。まあ、いいけど。
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数時間後
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聖 白蓮:
案内していただき、ありがとうございました。
それでは、次のお願いなのですが……。
パチュリー・ノーレッジ:
ちょっと。もういいでしょう?
あなたの本当の目的は何?
聖 白蓮:
そ、それは……。実は、貴方がいつも
一人でいると聞き、心配になってしまい……。
パチュリー・ノーレッジ:
はぁ? あなたに心配される筋合いはないわ。
余計なお世話よ!
聖 白蓮:
そうですよね。無理に連れ回してしまって、
楽しくなかったですよね……。すみません。
パチュリー・ノーレッジ:
なっ……! べ、別に、
楽しくなかったとは言ってないじゃない!
聖 白蓮:
そうですか! それなら、よかったです。
聖 白蓮:
今度は、ぜひうちの寺に遊びに来てくださいね。
それでは、また!
パチュリー・ノーレッジ:
なんだったのよ、まったく……。
パチュリー・ノーレッジ:
おせっかい過ぎる奴だったけど、私って
こういうストレートなのに弱かったのね……。