-------------- 大図書館 -------------- パチュリー・ノーレッジ: あら、はじめまして。どちら様? 聖 白蓮: はじめまして。私は、聖白蓮と申します。 貴方を、仏の道にスカウトしに来ました。 パチュリー・ノーレッジ: ……はい? って、私は別に、 宗教とかに興味はないのだけど……。 聖 白蓮: そうおっしゃらずに。こんな暗い所にいては、 心身の健康によくありません。出かけましょう。 パチュリー・ノーレッジ: ……はぁ? って、ちょっと! どこに連れていくつもりなのよー! -------------- 紅魔館 庭園 -------------- パチュリー・ノーレッジ: ……まったく。なんなのよ、いったい。 聖 白蓮: ああ、風が気持ちいいですね。ここで 昼食にしましょう。お弁当を作ってきたんですよ。 パチュリー・ノーレッジ: 何これ。精進料理ってやつかしら? いらないわ。紅茶で十分。 聖 白蓮: そ、そうですか。せっかく早起きして 作ってきたのですが……。 パチュリー・ノーレッジ: わ、わかったわよ。食べればいいんでしょ! パチュリー・ノーレッジ: もぐもぐ……。あ、あら、美味しいじゃないの。 聖 白蓮: お口に合ったようで、よかったです。 聖 白蓮: あ、そうだ。食べ終わったら、 紅魔館の案内をお願いできませんか? パチュリー・ノーレッジ: えぇ……。まあ、いいけど。 -------------- 数時間後 -------------- 聖 白蓮: 案内していただき、ありがとうございました。 それでは、次のお願いなのですが……。 パチュリー・ノーレッジ: ちょっと。もういいでしょう? あなたの本当の目的は何? 聖 白蓮: そ、それは……。実は、貴方がいつも 一人でいると聞き、心配になってしまい……。 パチュリー・ノーレッジ: はぁ? あなたに心配される筋合いはないわ。 余計なお世話よ! 聖 白蓮: そうですよね。無理に連れ回してしまって、 楽しくなかったですよね……。すみません。 パチュリー・ノーレッジ: なっ……! べ、別に、 楽しくなかったとは言ってないじゃない! 聖 白蓮: そうですか! それなら、よかったです。 聖 白蓮: 今度は、ぜひうちの寺に遊びに来てくださいね。 それでは、また! パチュリー・ノーレッジ: なんだったのよ、まったく……。 パチュリー・ノーレッジ: おせっかい過ぎる奴だったけど、私って こういうストレートなのに弱かったのね……。