-------------- 永遠亭 -------------- 十六夜 咲夜: もし、どなたかいらっしゃいますか? 八意 永琳: あら、いらっしゃい。 薬をお求めかしら? 十六夜 咲夜: はい。置き薬の更新をお願いしたくて。 八意 永琳: ええ、いいわよ。……あら、 頭痛薬が、ずいぶん減っているわね。 十六夜 咲夜: ああ、妖精たちが騒ぐせいで、 最近うちの者が頭が痛いと、よく飲んでいて……。 八意 永琳: それはまた……。 あなたの体調は大丈夫? 十六夜 咲夜: ええ、もちろん。私は、いたって健康ですわ! 十六夜 咲夜: 寿命の限りお仕えすると、お嬢様に 誓ってますから、病で倒れるわけにまいりません。 十六夜 咲夜: やっぱり人間、健康に生きてぽっくり死ぬ。 ピンピンコロリが一番ですからね! 八意 永琳: ……そうね。自然に生き、自然に死ぬ。 それが、正しい人のさだめなのかも……。 八意 永琳: とはいえ、永遠を生きる私たちは、 なかなか、そう簡単にはいかないのですけど。 十六夜 咲夜: あっ、でも! 健康に生きてゴロゴロする、 ピンピンゴロリが一番かもしれません……! 八意 永琳: ピンピン、ゴロリ……? 八意 永琳: ふふふ、ありがとう。そうね、私たちの人生も、 これはこれで、素晴らしいのかもしれないわ。 蓬莱山 輝夜: 誰が、日々ゴロゴロ暮らしているですってー? 十六夜 咲夜: え、ええっ!? す、すみません! そんなつもりでは……! 十六夜 咲夜: し、失礼しますーっ! 八意 永琳: 輝夜、あまり若い娘をからかうのは……。 蓬莱山 輝夜: 日頃ゴロゴロしていると、 たまには暴れたくなるのよ♪ 八意 永琳: ピンピンゴロリも悪くはないけれど。 ちゃんと運動不足解消も忘れずに、ね。