-------------- 紅魔館 -------------- レミリア・スカーレット: ん? あそこにいるのって……。 古明地 さとり: こいし、どこ行っちゃったのかしら。 ここじゃないとしたら……って、あら? レミリア・スカーレット: 誰かと思えば、あなただったのね。 まったく、うちの門番はまた居眠りかしら? 古明地 さとり: ふふ、今日は私が寝かせてあげたの。 でも、ケガはさせてないから安心して。 古明地 さとり: 急に来てごめんなさい。 妹がいるって聞いて、ここまで捜しに来たの。 レミリア・スカーレット: 妹を捜しに? どうしてそんなことを? 古明地 さとり: このごろ姿を見てないから、心配になって……。 あなたも姉なら、気持ちがわかるでしょう? レミリア・スカーレット: わからないわね。私は私だし、妹は妹よ。 どこで何をしていようと全然気にならないわ。 古明地 さとり: ふ~ん、そう。吸血鬼って、 家族愛が薄いのかしら……、あら? レミリア・スカーレット: な、なによ。急にニヤニヤしだして……。 古明地 さとり: いえ、別に。でも、 全然気にならないなんて言うわりに、あなた……。 レミリア・スカーレット: ど、どういう意味よ。何が言いたいの? レミリア・スカーレット: ……さては、私の心を読んだわね。 古明地 さとり: ……ふふ。なんだかんだ言っても、 けっこう仲良くやっているみたいじゃない。 レミリア・スカーレット: なっ……! 古明地 こいし: あ、お姉ちゃんだ。どうしてここにいるの? 古明地 さとり: こいし! 無事でよかったわ。 迎えに来たのよ。さ、地霊殿へ帰りましょ。 古明地 こいし: ほんとに? ありがとう、お姉ちゃん! うん、一緒に帰ろ! レミリア・スカーレット: ちょ、ちょっと待って。仲良くやってるなんて、 そんなことあるわけないじゃない! レミリア・スカーレット: まったく……。 これだからさとり妖怪は嫌いなのよ。