--------------
霧の湖
--------------
レミリア・スカーレット:
ふぁ~あ。相変わらず殺風景な湖ね。
何か面白いことはないかしら?
チルノ:
わっ、誰かと思ったら……!
吸血鬼がどうしてここにいるの?
レミリア・スカーレット:
あら、湖の妖精じゃない。
どうしてって、ちょっと暇で~……。
レミリア・スカーレット:
……いえ。実はこの湖にいるはずの、
“最強”の妖精さんに、頼みがあってね。
チルノ:
ぼでぃーがーど……?
レミリア・スカーレット:
フフフ、そうよ。あらゆる危険から私を護る、
ボディーガードを頼みたいの。やってくれる?
チルノ:
それ、最強のあたいにしかできないんだよね?
もちろんやるよ、任せなさい!
レミリア・スカーレット:
頼もしいわねぇ。それじゃ、さっそく……。
レミリア・スカーレット:
きゃー! 助けて、チルノ!
棚のホコリが襲ってくるわ。今すぐ掃除して!
チルノ:
よおーし。最強のぼでぃーがーどに任せといて!
すぐにキレイにしてあげるから!
レミリア・スカーレット:
大変よ、チルノ! 喉の渇きが襲ってきたわ。
今すぐ水を持って来て!
チルノ:
おっけー、すぐに持ってくるよ!
レミリア・スカーレット:
チルノ! 着ていない服たちが襲ってくるわ。
今すぐ着てみてちょうだい!
チルノ:
ん? う、うん。任せといて!
チルノ:
はぁ~。すっごく疲れちゃった。
なんか、着せ替え人形にもされたし……。
チルノ:
ぼでぃーがーどって、ホント大変なんだなぁ。
レミリア・スカーレット:
お疲れ様、よくやってくれたわね。
“最強”のあなたに頼んで正解だったわ。
チルノ:
えっ、そ、そう?
まあ、あたいにかかれば当然だよね!
レミリア・スカーレット:
よろしくね。ボディーガードさん。
また私を守ってね。……退屈から。