-------------- 迷いの竹林 -------------- レミリア・スカーレット: うーん……。ここはさっきも通ったわね。 蓬莱山 輝夜: あら? 吸血鬼が、この竹林に何かご用かしら? レミリア・スカーレット: ああ、いいところに! 実は、迷っちゃったみたいなのよ。 蓬莱山 輝夜: 迷ったって……、一人で来たの? あの人間のメイドは? レミリア・スカーレット: たまには竹林でお月見をしようと思ってね。 勢いで来たから、誰にも言わなかったの。 蓬莱山 輝夜: ふふふ、それで迷ったなんて無様ねぇ。 いいわよ、案内してあげる。 蓬莱山 輝夜: ……迷った。 レミリア・スカーレット: ちょっと! それ、ほんと!? 蓬莱山 輝夜: いやー、ごめんなさい。 ほら、いつもは永琳や鈴仙がいてくれたから。 レミリア・スカーレット: はぁ……。人のこと無様とか言っといて、 まったく、このお姫様ときたら……。 八意 永琳: ……輝夜? そこにいるの? 蓬莱山 輝夜: え、永琳! どうしてここに? 八意 永琳: 見つかってよかった。探してたのよ。 まったく、ふらふら出歩くから……。 蓬莱山 輝夜: はぁーい、ごめんなさい。 でもおかげで助かったわ。 レミリア・スカーレット: 迎えが来たみたいでよかったわね。 咲夜も心配しているかしら……。 十六夜 咲夜: お嬢様! ここにいたんですね。 見つかってよかった……。 レミリア・スカーレット: 咲夜! 探してくれてたのね。 でも、来るのがちょっと遅かったわよ。 蓬莱山 輝夜: あらあら。勝手に迷子になって、従者に探させて、 世話の焼けるお嬢様だこと。 レミリア・スカーレット: あんたにだけは言われたくないわっ!