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大図書館
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フランドール・スカーレット:
たまには本でも読もうかと思ったけど、
この図書館、本が多すぎだわ……。
パチュリー・ノーレッジ:
あら、珍しい。読書しにきたの?
フランドール・スカーレット:
数が多すぎて、どれを読めばいいかわからないの。
あなた、何かオススメの本はある?
パチュリー・ノーレッジ:
魔導書以外だと……そうね。
外の世界の本はどう? これとか、オススメよ。
フランドール・スカーレット:
ありがとう。どれどれ、十字架を怖がる
吸血鬼の図……? 何これ。
フランドール・スカーレット:
十字架なんて、怖いわけないじゃない。
外の世界には、おかしな言い伝えがあるのね。
フランドール・スカーレット:
次は……、火あぶりにされる魔女の図。
魔法使いより人間の方がよっぽど野蛮だわ。
パチュリー・ノーレッジ:
まったくね。幻想郷にそんな風習があったら、
人間を片っ端から消し炭にしているわ。
フランドール・スカーレット:
……やっぱり同じくらい野蛮だったみたい。
次のこれは……盗人を縛り首にする図、かぁ。
パチュリー・ノーレッジ:
それ、いいわね。幻想郷でも、泥棒には
それくらい厳しい処罰を与えてほしいものだわ。
フランドール・スカーレット:
それから、オニババ伝説?
乙女を狙い、切り刻んで食べる老女。
フランドール・スカーレット:
乙女ねえ。気にしたことなかったけど、
やっぱり若い娘の方が、美味しいのかしら?
フランドール・スカーレット:
なんか、気になってきたわ。とはいえ、
里の人間を食べるわけにはいかないし……。
パチュリー・ノーレッジ:
今度、黒い魔法使いが盗みを働いたら、
食べてみるといいわ。あれも一応、若い娘だし。
フランドール・スカーレット:
ええっ、嫌よ、あんなキノコ人間。
絶対、食あたりになるに決まってるわ!