-------------- 紅魔館 -------------- アリス・マーガトロイド: ……はぁ。まさか、あの吸血鬼に 使い走りをさせられるなんて。 アリス・マーガトロイド: お茶会に誘われたから来ただけなのに、 参加料が必要だなんて、聞いてないわよ。 アリス・マーガトロイド: しかも、その参加料が里限定のお菓子って……。 まあ、買ってきちゃったんだけど。 アリス・マーガトロイド: でも、人間の里まで行くのは疲れたし、 少しくらい、何かもらってもいいはずよね……。 レミリア・スカーレット: あら、意外と早かったわね。ごくろうさま。 それじゃ、お茶会を始めましょうか。 アリス・マーガトロイド: その前に、まだ報酬を受け取ってないわ。 レミリア・スカーレット: 報酬? いったいなんの報酬かしら? お菓子は参加料なのよ。 アリス・マーガトロイド: ええ、わかってるわ。私が言いたいのは、 ここまでお菓子を運ばせた、配達の報酬よ。 レミリア・スカーレット: ……何を言い出すかと思ったら、 そう、配達の報酬ねぇ。 レミリア・スカーレット: まあ、里まで行ってくれたワケだし。 いいわ、報酬をあげる。で、何が欲しいの? アリス・マーガトロイド: 物分かりがよくて助かるわ。 実は、洋服が欲しいんだけど……。 レミリア・スカーレット: 呆れた。自由に服を選ぶように言ったけど、 高いものばっかりじゃないの。 アリス・マーガトロイド: まあまあ。里からの距離を考えたら、 これくらい当然だって。 レミリア・スカーレット: お菓子よりも配達料の方が高いなんて……。 魔法使いは、そう甘くないわね。