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迷いの竹林
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アリス・マーガトロイド:
はぁ~……。どうしよう。
やっぱり行くしかないのかしら。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
あら? こんな所で何やってるの?
しかも、そんなに落ち込んじゃって。
アリス・マーガトロイド:
ああ、永遠亭の。実は、この竹林の中に、
人形を失くしてしまったの。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
人形、ねぇ……。それって、これのことかしら?
アリス・マーガトロイド:
そう、それよそれ!
無事でよかったわ。どうもありがとう。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
ここに来る途中に落ちてたから、気になってね。
拾って正解だったみたい。
アリス・マーガトロイド:
ホント助かったわ。
ちょうど竹林に入ろうか迷っていたの。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
……ん? 入ろうか迷ってた?
竹林に入ったから人形を失くしたんじゃないの?
アリス・マーガトロイド:
ええ、入ったわよ。私の操る、人形だけね。
アリス・マーガトロイド:
竹林にレアなアイテムがあると思って、
中を探そうと思ったんだけど……。
アリス・マーガトロイド:
私が入って迷うのは嫌だし、
まずは人形だけで調査に行かせたってわけ。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
それで迷子になって、帰ってこられなくなったと。
まったく、ひどい扱いしたもんね。
アリス・マーガトロイド:
まあ、いいじゃないの。
こうして無事に戻ってきたんだし。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
はぁ。巫女といい、魔法使いといい、
地上の民は、どこかガサツなのよねぇ……。
鈴仙・優曇華院・イナバ:
ま、私が言えたことじゃないか。