-------------- 白玉楼 -------------- 魂魄 妖夢: ああ……、今日も一日、 幽々子様に振り回されて疲れた……。 魂魄 妖夢: えっ! 流れ星!? わっ、わっ、何かお願いごとを……! 魂魄 妖夢: ゆ、幽々子様が、お嬢様らしく おしとやかになってくれますように……! -------------- 翌日 -------------- 西行寺 幽々子: あら、おはよう妖夢。 今日も良いお天気ね。 魂魄 妖夢: 幽々子様……? いったい、何を!? 西行寺 幽々子: 何を……って、お庭のお掃除をしているのよ。 いつもきれいにしてくれて、ありがとう。妖夢。 魂魄 妖夢: (いつもありがとうだって? 何これ、夢!? ……いや! 昨日の願い事が叶ったんだわ!) 魂魄 妖夢: 幽々子様、お気持ちだけで十分ですよ。 じゃ、お庭のお掃除は私が代わりますから……、 西行寺 幽々子: いいえ。もう終わるから大丈夫よ。それより、 一休みしたら、私に剣術を教えてくれる? 魂魄 妖夢: あ、でしたら、今から私がお茶菓子を……! 西行寺 幽々子: あら、それなら、もう私が用意したわ。 魂魄 妖夢: (ええっ!? こ、これじゃあ、私のやることが……) 魂魄 妖夢: ゆ、幽々子様ぁ……! 魂魄 妖夢: 私は、振り回されても大丈夫です! だから、いつもの幽々子様に戻って~!! 西行寺 幽々子: ……ふふふ、大成功ね! 西行寺 幽々子: 昨日、偶然見かけたのよ。あなたが星に願うのを。 それでこのイタズラを思いついたの。面白かったわ。 魂魄 妖夢: イタズラ!? ひ、ひどい~!! ……でも、いつもの幽々子様に戻ってよかった。 西行寺 幽々子: 妖夢は、さきほどの私のほうがよかったかしら? 魂魄 妖夢: い、いえ! たとえ振り回されたとしても、 いつもの幽々子様の方がいいです……。 魂魄 妖夢: さあ、それじゃあ剣術稽古を始めますか! 西行寺 幽々子: もういいわ。今日は慣れないことをして 疲れちゃったから。それじゃーね。 魂魄 妖夢: あ、あれー? でも、やっぱり幽々子様は、こうじゃなくちゃね。