--------------
守矢神社
--------------
魂魄 妖夢:
わぁ~。こんな立派な蘭の花、
どうやって育てたのかな……。
東風谷 早苗:
あの、庭師さん。すみません。
お花のことで質問があるのですが……。
魂魄 妖夢:
あ、早苗さん。いいですよ。
なんでも聞いてください。
東風谷 早苗:
信者の方から、百合の球根をもらったので、
育て方を、教えてほしいんです。
魂魄 妖夢:
百合ですね!
まず、西日が当たらない所に植えて。
魂魄 妖夢:
球根は、湿度と乾燥の両方に弱いので、
土が乾いてから、お水をあげてください。
東風谷 早苗:
ありがとうございます!
それで、花はいつ頃咲きますか?
魂魄 妖夢:
うーん……。いま球根から育てると、
花をつけるのは、来年になるでしょうね。
東風谷 早苗:
来年かぁ。結構かかるんですね。
ちゃんと咲かせられるかしら。
魂魄 妖夢:
育てるのが難しい品種ですけど、大丈夫ですよ!
あんなに立派な蘭を育てられているのですし。
東風谷 早苗:
あ、いやー、その……。
東風谷 早苗:
実は……、あそこの蘭は、
奇跡を使って咲かせたものなんです。
東風谷 早苗:
庭がきれいだと、お客さんが増えるから、
たまに奇跡を起こして、咲かせてるんですよ。
魂魄 妖夢:
え、ええ~……。それなら、
私に聞かなくても、よかったんじゃないですか?
東風谷 早苗:
ち、違います! 人にもらったこの子は
奇跡を使わず、大切に育てたかったんです~。
魂魄 妖夢:
いいですね。花は、育てている方の心までも
おだやかに落ち着かせてくれるものですから。
魂魄 妖夢:
その百合は、とても大きな花をつけるので、
きっと育てがいがあると思いますよ。
魂魄 妖夢:
また何か、わからないことがあったら、
気軽に言ってください。いつでも駆けつけます!