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白玉楼
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魂魄 妖夢:
幽々子様、いっつもなんか理由をつけて、
剣術のお稽古サボるんだから~!
魂魄 妖夢:
ふんっ! ふんっ! このっ! とりゃーっ!
ダメだ……、もっと集中しないと……。
豊聡耳 神子:
見つけたぞ、悩める子よ。
君の悩みは、もうわかっている。
魂魄 妖夢:
むっ! 何奴! ……って、あなたですか。
急に来て、なにを言っているんです?
豊聡耳 神子:
私はただ、悩める者を探していたら、
ここにたどり着いただけだ。
豊聡耳 神子:
どうやら君は、主に断られ、
ひとり剣術の稽古をするのが、つまらないようだな。
豊聡耳 神子:
ほかの剣士と、剣を交えるといい。
そうすれば、君の雑念は消えるだろう。
魂魄 妖夢:
それでしたら、私とお手合わせ願います。
その腰に差した刀、あなたも剣士なのでしょう?
豊聡耳 神子:
たしかに、私も為政者として、
すこしばかり剣術の嗜みはある。
豊聡耳 神子:
しかし剣術の手合わせに、この剣は不向きなのだ。
なんせ、レーザーが出るのでな。
豊聡耳 神子:
すまないが、
今日は笏でお相手させていただこう。
魂魄 妖夢:
笏で……? まあいいでしょう。
では、いざ!
豊聡耳 神子:
君の剣さばき、見事なものだ。
日々の鍛錬の成果が、存分に発揮されている。
魂魄 妖夢:
あなたこそ、素晴らしい笏さばきでした。
私はまだ修行の足りぬ若輩者だと痛感しました。
魂魄 妖夢:
お手合わせいただき、ありがとうございます。
おかげさまで、気分が晴れました!
豊聡耳 神子:
こちらこそ、いい運動になった。どうだ?
よければこれからも、手合わせしないか?
魂魄 妖夢:
はい!
次こそは、一本取って見せますからね!
魂魄 妖夢:
では、私はそろそろ、仕事に戻りますので、
失礼いたします!
豊聡耳 神子:
ふっふっふ……。悩める者よ。こうして君も、
いずれ我が道の弟子となるのだ……。