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守矢神社
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魂魄 妖夢:
もっと強くなれますように……。
八坂 神奈子:
まあ、信心深い半人半霊ね。
その願い、すぐに叶うかもしれない。
魂魄 妖夢:
え? 本当ですか?
八坂 神奈子:
ええ。ここにある革新的な剣を使えばね。
八坂 神奈子:
たとえばこういう……銃が付いてる剣とか。
斬るだけじゃなく、撃つこともできて便利よ。
魂魄 妖夢:
ゴテゴテした剣ですね……
って、わわ! 間違って撃つとこだった……。
魂魄 妖夢:
悪いけど、これ、私には合わないかもです。
八坂 神奈子:
うーん、じゃあ、これはどうかしら。
一振りすると、爆弾が飛び出す剣。
魂魄 妖夢:
うわー、でっかい射出口……。
って、危な! 爆弾を発射するところだった……。
魂魄 妖夢:
これもダメです、手に馴染みません。
八坂 神奈子:
なるほど。それなら、この自動回転式の剣はどう?
スイッチを押すと、刃が円を描いて盾にもなるの。
魂魄 妖夢:
おぉ、なんてハイテクな剣でしょう……。
って、うわー! 剣が暴れ出したー!?
魂魄 妖夢:
あわわ、さっきの剣にぶつかっちゃった……
って、な、なんか勝手に動き出しましたよ!?
八坂 神奈子:
え、ちょっと……!
魂魄 妖夢:
わー! 鳥居がハチの巣に! きゃー!
賽銭箱が爆発した! あぁ、神社がボロボロに!
八坂 神奈子:
は、早く止めないと、
守矢神社が壊滅してしまう!
魂魄 妖夢:
……今のでよくわかりました。剣と心を通わせ、
剣とともに成長するのが、私の本分だと。
八坂 神奈子:
……そうね。一足飛びをしようとすると、
逆に痛い目にあう。それが、この惨状ね。
八坂 神奈子:
今すぐにでも、建て直さないと……。
魂魄 妖夢:
よければ、お手伝いしますよ。
元はと言えば、剣を扱えなかった私のせいですし。
八坂 神奈子:
貴方、優しいのね。……そうだ、
他にも試作機があったわ。これを使いましょう。
八坂 神奈子:
名付けて、全自動土木工事マシーンだ。河童に
一晩で作ってもらったから、ガタガタしているが……。
魂魄 妖夢:
い、いやいや! 見るからに危なそうですし、
手作業で建て直しましょう! ねっ!
八坂 神奈子:
あら、そう?
せっかく便利なものがあるのに……。
魂魄 妖夢:
一足飛びをしようとすれば痛い目を見る。でしょ?
さあ、気を取り直して、一緒に頑張りましょう!